やっとというかついに松山英樹と並びうる日本人ゴルファーが出現した。久常は昨年度、ヨーロッパツアーで優勝し新人王を獲得した逸材。松山がいつも練習ラウンドの相手に久常を指名していたので、恥ずかしながら東北福祉大の後輩だと思っていたが、実は高校を出てすぐから海外、特にヨーロッパツアーに参戦した異色の選手だと今回初めて知った。

 松山も堂々の実績でPGAに日の出の勢いで上がってきた久常をリスペクトしており可愛がっているようだ。

 とにかく日本はゴルフ後進国。韓国はすでに3、4人も常に試合に出る選手がいるのに、この10年間、松山が一人で日本を背負ってきた。そのプレッシャーはいかばかりだったと推察するが、21歳の若手、久常の登場で孤独な闘いが終わるのではないか。だがまだまだ新人には負けないぞという意地や闘争心がいい意味で出てくるのを期待したい。

 アメフトの関係で一日前倒しで今日深夜(25日)ファーマーズインシュランスが開幕する。二人とも頑張ってほしいが、やはり簡単に久常に日本選手トップの座を譲ってほしくはない。明日の朝、リーダーボードを見るのが楽しみでもあり不安でもある。