4,5年前、初めて石川祐希のプレーを見たときの衝撃は今でも忘れられない。日本人離れしたアタック、サーブ、レシーブ、どれをとっても今までの日本のバレーボール界にはいなかった逸材中の逸材。

 まさに大谷世代だが、大学のときからイタリアに行き現在はセリエAのミラノで大活躍しており、MVPにも何度かなり、人気も一番とのこと。

 バレーに興味のない大方の日本人はセリエAといえばサッカーを連想するだろうが、バレーでもセリエAは世界最高峰のリーグであり世界中からスターが集まる最もレベルの高い場所であり、イタリアでのバレー人気は日本の野球に匹敵する。石川はもっと注目され評価されるべき選手だと思う。

 石川の出現で男子バレーが大躍進を遂げた。昔、バレーをやっていたので、世界選手権やオリンピック予選は必ず観ているが、西田有志や高橋藍もやはり世界に通用する選手に成長している。これも石川の存在が大きい。

 残念なことに、バレーは野球やサッカーに比べて注目度が低いし、テレビでもネットでもセリエAの情報はほとんどなく、石川の活躍はあまり知られていない。現在、リーグ戦プレーオフの準決勝が行われているが、それも小さい記事しか出ていない。石川のウキペディアを見ると、少し情報が得られる程度である。

 今度、テレビで全日本バレーの試合が中継されたら、ついに日本のバレー界にもこんな凄い選手が出現したことを日本中の方に知っていただきたいなと思っている。