三浦 現場が早いんです。今日は1日かかるかなと思っても午前中で終わっちゃうんですよ。

中尾 早いね。

中居 普通の監督さんにはない感覚なんですね。

       中略

たけし だから、映画は観たい人が来るでしょ。切符買って来てんだから、文句言ったっていいんだよ。ただテレビだと民放なんかタダだから、ネットなんかで、つまんないからチャンネル変えてやったとか、大きなお世話だコノヤローってんだ。(爆笑)

 

このあと、たけしは今どき、劇場に行かないでスマホとかDVDのコンパクトなサイズで観ることに慣れてしまい、劇場の迫力を知らずに満足してしまう風潮について嘆き、ホラー映画のキャッチフレーズにあった、「決して1人では見ないでください」を例に出して、DVDで大勢で観られると、映画館に来る人が減っちゃうと嘆く。

また、所ジョージに携帯を買ってもらった話を面白おかしくして、中居が、今、情報があふれているから、どれを信じていいか分からないので、新聞とかニュースとか最低限の情報しか頭に入れないようにしているという話をして、たけしも全く同感だと言う。

ひとしきり話して、下に降りて、27時間テレビのマラソンランナーだったために観られなかった剛のリクエストで火薬田ドンのVTRを流してからのトーク

 

中居 大体、いつぐらいにネタを考えるんですか?

たけし 夏が近づいてくると、そろそろかな、今年は何をやろうかなと。ここで水に落ちようかとか絵コンテなんか描いちゃって。孫が「おじいちゃん、恥ずかしいからやめて」と言ってくるから「うるさい、誰のお陰で飯食ってんだ」みたいに取っ組み合いの喧嘩になっちゃうんだよ。でも、俺もいい歳だよ、森繁ぐらいになってもやれって言われてもできないよ。

中居 火薬田ドンの映像も、カンヌで流したらいいじゃないですか。

たけし その映像流すと、みんなそっち見ちゃうからね。

中居 友和さんたちは監督と飲んだりするんですか。

三浦 それはないですね。監督と飲むと、やはり緊張してしまうんですよ。

中居 えっ、友和さんクラスでもそうなんですか。

三浦 だから、今日、ここに来て、この現場の雰囲気にとても戸惑っているんですよね。あまりに監督に対してフレンドリーで。すごく失礼なんじゃないかと。

 

キムタクは笑ってしゃがみ込んで、「だって火薬田ドンのビデオ流してるんだから」。

 

たけし そうだ、失礼なんだよ、お前は。

中居 でも、俺は、火薬田ドンのたけしさんしか知らないので。

 

そして、さんまやたけし軍団の話を経て試食、判定のあとの最後の番宣。

 

たけし この映画を見ると、治らなかったガンが治ったり、家出した息子が帰ってきたり…。(三浦と中尾が吹き出す)

中居 やめなさい!

たけし 逃げた女房が帰ってきて。

中居 いい加減でやめなさい!!

 

 本日のゲストは北野武さんと『アウトレイジ』の皆さんでした。

 

ほんの一部の会話を再現したが、中居の仕切りはさすがだった。たけしも、これまで何回も共演して、中居のトーク力もわかっているし、映画のことも知っているからこそ、何を言っても受け止めて、それを笑いに持って行ってくれるという安心感があったことで、たけし節を存分に発揮できたのだろう。

 次回はビストロ最終回 タモリの話