朝起きたとき、松山はイーブンパーの61位。まだ後続がスタートしていなかったので、予選通過は絶望的だと思った。だが、スタッツを見ると、1オーバーから最後の2ホールで連続バーディーを獲ったことが分かり、なおかつ朝から強風が吹き周りもあまり伸びていないと知って、一縷の望みを持って後続の戦況を見守っていた。本人もインタビューでこの状況で予選を通ったことがないので諦めていると語っていたが、最後はカットライン上の59位で本戦に滑り込んだ。フェアウェーキープ率85パーセントとしながら得意のアイアンショットとかみ合わなかったとのことだが、あの状況で上がり2ホールでなかなかこなかったバーディーを獲ったこと、彼の高い技術に裏打ちされた精神力の強さに、やはり世界で戦い続ける者の凄さを感じずにはいられなかった。1ミリも強風を言い訳にしなかったこと。多分、もっともっと過酷な天候のなかで戦ってきた彼はそんなことは考えもしなかったのだろう。
大雨が降ろうが強風が吹こうが、何人もの名前も分からないような選手が2日までに大きく伸ばすのは通常のことだ。だが、松山と同じ状況になったとき、一体何人が同じことをできるだろう。松山の凄さが今日改めて垣間見えた。コリンでさえ予選落ちの波乱に満ちた今年最初のPGAハワイアンオープン。週末の楽しみを 奪われずにすんで本当に良かった。日本人では金谷がトップと2打差につけている。平田も金子も予選通過。本戦ではどのような戦いが繰り広げられるのだろうか。とても楽しみでたまらない。