携帯電話ゲーム市場というもの | 日々雑感

携帯電話ゲーム市場というもの

軽く衝撃が走りましたね。

DeNAに公取委が立ち入り ソーシャルゲームメーカーに圧力かけた疑い

モバゲータウンを運営するDeNAが、ライバルのGREEに対してゲームを供給しないように、開発会社に不当に圧力をかけた疑いで、公正取引委員会が立ち入り調査をしました。

報道によると、GREEにゲームを供給した場合、その会社のゲームをモバゲータウンから実質締め出すようなことをいったらしい。

GREEは、もともとSNSからスタートした会社ですが、SNSの分野でmixiにはかなわないと判断した(?)のか、あるタイミングから携帯電話ゲームに転換し、急成長している会社です。

無料でゲームを遊ばせ、ゲーム内で使用するアイテムを買うために課金をするというビジネスモデルは、もともとモバゲーのほうが先にやっていたわけで、後から急成長してきたGREEは目障りな存在だったんでしょうね。

この携帯電話ゲーム資料、来年度には1000億円を超える規模に成長すると見込まれているそうです。
私はそっちのほうが驚きでしたね。

今までの日本の成長を支えてきたといわれる製造業は、すそ野が広い産業です。
たとえば自動車を作るために、あらゆる部品が使われ、その部品を作る企業があり、その部品を作るための素材を加工する企業があり、それらの工作機械を作る企業がありと、どんどん連結する産業が増えて、結果的に経済活性化につながってきました。

規模はまだまだ比較にはなりませんが、この携帯電話ゲーム産業は、すそ野がほとんどない産業ですね。

既存の製造業の製品が売れなくなり、すそ野がほとんどない産業に消費が流れていくとなると、他の産業に影響が出ないわけですから、経済が活性しにくくなりますよね。

良い悪いの話をしているのではなくて、こういった産業構造の変化に対応した政策をとっていかないと、ただでさえ人口が自然減となり規模が縮小している日本市場が、本当に立ち行かなくなってしまう日が来てしまいます。

経済団体のお偉方が、いまだに製造業のトップ中心でいるうちは、望みは薄いのかなぁ。