廃盤部品なので・・・
こんにちは。。。
真夏の陽気から一気に季節が進んだ感じで
今日は肌寒いぐらいです
古いバイクになってくると当然廃盤部品が出てくるのは
仕方ない事なんですが、なかにはちょっとした部品が廃盤で
その為にバイクが直せない、場合によっては廃車なんてことも。
大事に長く乗っていたバイクでしょうから、ユーザーさんからしたら
なんとかして欲しい気持ちでしょうね。
バイク屋側からしても何とかしてあげたい気持ちはあるのですが、なかにはどうしてあげることも出来ないケースもあります。
今回は何とかなったのでそちらを
ご覧の状態での入庫です。
曲がっている部分は・・・
リヤのサブフレームです。こちらが廃盤部品。
これがフレームに付いていて、リヤカウル、ウインカー、ナンバー灯、ナンバーベース
が付いています。
写真のように丸パイプにコの字に曲げてあるステーが溶接されています。
強度を上げるためにしてあることなので、曲がりにくいですが、曲がってしまった物を
戻すのも大変です。
少しこじったりしてみましたが、全く戻らないですし無理やりやっても関係ないところが変形してしまいそうです。
上手くいくか分かりませんが、とりあえず熱を加えながら戻していこうかと思い
その前に邪魔になる部分を一度取ってしまおうと。
それでもだめなら使える部分だけ使って使えない部分は切って作り直していこうかと。
ライセンスレンズが収まる部分ですが、スポット溶接で付いているので
ドリルでもんで外します。
こちらも曲がっている部分を修正、クラックがあったので溶接。
フレームの方はなかなか難しい状態でしたが、時間はかかりましたが何とか各々のパーツや取付ボルトの穴位置がまあまあ合うぐらいまで修正出来ました。
外したものを再度溶接して。
車体に取付。
錆びますので塗装は誰が塗ってもそれなりの仕上がりに見える
艶消しブラックで
正直もう少し追い込みたい部分もあるのですが、そこを追っかけると
また違う部分がおかしくなる。(ここからが技、技術なんでしょうけど)
のスパイラルに入り込みそうなので、この状態でもカウルやナンバーが傾いたり
向きがおかしくなったりしていないのでここまでで終わらせました。
ちょっと溶接が出来たり、ちょっと作り物が出来たりすると仕事の幅が広がりますね。
その分苦労もするのですが、苦労=スキルアップですしそもそもお金を頂いていやっていることなので、スキルも上がってお金も貰える。良いとこ取りですね。
ありがとうございます。