特殊工具②
こんにちは。。。
前回特殊工具のお話をしましたが、今回ももう少し。
特殊工具は各メーカーから純正品番で取り寄せできたり(廃盤もありますが)
工具メーカーから汎用品として販売されていたりしますが、
私が作る場合それらを模して作ったり(作った物の販売はしません)
少々考えて自分なりに使い勝手を良くした物を作ったりします。
今回はそういった物ではなく、あくまで自分の作業性をあげるための工具(道具)の
一例になります。
あくまでも日常整備ではなく、私が受けている作業内容からの道具になります。
H車のプ〇アームなんですが、こういった感じでハブにドリブンスプロケットや
リヤディスクが取り付けられています。
写真のとおりスプロケ、ディスクは新品交換するのですが、当然こういった部分は
規定トルクで管理するのですが、不安定ですしガタを取って突き当てで締めるので
少々やりづらいし、バイスで固定するにも挟みたくない部分ばかりです。
仮締めで車体にセットしてからという作業段取りも私は嫌なので作りました。
相手部品の負担を少なくしたいので、左側のカラーはアルミで。
A2017です。一般的にはジュラルミンと言った方が分かりますかね。
右側は他の車両の交換したアクスルナット(M18)を鉄の角パイプに溶接。
アルミカラーは旋盤でこの部分の外径に被さるように懐を作っています。
必要のない加工と言われればそれまでですが。
溶接はMigです。
使い方は簡単。
アルミカラーを被せて、
締める。
いちいち工具で締めるのも面倒なので手締め出来るようにハンドルっぽく。
念のためハンドル部分をプラハンで一発ぐらい叩いておけば
ハンドル部分を・・・
バイスにくわえさせれば部品を痛めることなく安定した状態で締め付け管理ができます。
まぁ、どうだ!って話でもないですし、もっと気の利いた作り方をする人もおられるでしょう。
定期的に入ってくる作業や数をこなす作業の場合は、こういった道具(工具)を作っておけば、効率も確実性も上がるだろうと私は思って作っているだけです。
先ほども申し上げましたが、あくまでも私が依頼されている作業内容からの作り物で、日常作業でこんな物いちいち作っていたら仕事にならないですからね。