タンデムステップバンド | RS ATOH

タンデムステップバンド

こんにちは。。。

 

8月になってから天気が安定しませんね雨雷

 

作業ですがまずは完成写真からいきましょう。

 

 

 

 

 

車輌は毎度利用して頂いているりゅうりゅうさんのDトラ125です。

お子さんをタンデムする機会が増えるのでタンデムステップにバンドを

取付けて欲しいとの依頼です。

皆さんよく言いますが子供は寝てしまうみたいですねぐぅぐぅ

寝てしまうのは仕方がない事なのでしょうが、その際にステップから

足が外れてしまうのを防ぐ目的です。

身体の方はタンデムベルトを購入するようです。

スクーターなどは足が外れてもタイヤに近づく可能性は少ないでしょうが

普通のバイクは足の近くでタイヤやチェーンが回っているのでね。

 

それでは作業の方をレンチ

まず預かったタンデムステップを分解していきます。

 

 

ノーマルバーの構造は

 

丸パイプに丸棒ぶち込んで

 

プラグ溶接でとめて

 

穴あけ、端面の角度付けって感じでしょうか。

 

エンドは丸い板材溶接してラバーのまわり止めのリブを溶接。

値段はこの状態でのパーツ供給があって、¥1,080

 

バンドを止める部分を考えなくてはいけないのですが、

もともとあるこの穴が約5mmなのでこいつを貫通させて

M6のタップを立てようかと。

板厚は4.5mm+3.0mm=7.5mmあるので大丈夫かな。

 

貫通。

 

ねじ切り。

 

でも裏面が

こんな位置なんで・・・

平らな面を作りださなくてはです。

 

旋盤で

 

アルミカラー作りました。

材質はA2017

切削性が良く強度もあります。溶接性は×

なので溶接構造には向いていません。

一般的な呼び名だとジュラルミンとか言われていますかね。

この上に超ジュラルミンさらに超超ジュラルミンなんていうのもあるようです。

強度も値段も上がっていくのでしょうけど。

 

で、切り出したカラーもこのままだと

まるで収まっていないので

 

ベルサー・ベルトン・リューターを使ってひたすら削り・・・

今回、一番時間がかかった作業あせる

 

ボルトは位置出し用の仮の物です。

 

反対側も

今回はステップブラケットに溶接等で恒久的な方法ではなくこういった方法をとってみました。

 

 

 

 

 

途中でふと思ったのですが、足が外れにくいようにバンドを作って欲しい

というオーダーでしたが外れにくいということは、降りるときに気をつけないと

怪我するかも叫び

降りるときなら注意しすればまだ良いかもしれませんが、

万が一(転倒・事故等)の場合足が外れにくいのは良くないのでは・・・

と思い一度りゅうりゅうさんに相談携帯

 

バンドやベルトは本来衝撃等受けた場合外れたり飛ばされたりしないための

物で、想定以上の加重が加わった場合外れるといった参考に出来そうな

物が思い浮かばず・・・。

途中まではバンドをしっかり取り付けようと考えていましたが

加工方法を変更することにしました。

 

バーのエンド部は一度切飛ばして無垢材から作り直そうかと思っていましたが

予定変更でノーマルの状態で穴あけ。

 

こういった加工は人によって考え方、作り方が違うと思います。

私の作った物が正解とは言い切れませんし、

見る人によっては、なんだこの加工方法は!?っていう方も

いると思います。

ただ安全面については最大限考えて作っているつもりです。

 

さて続き・・・

 

ナイロンバンドを折り返して穴あけ後ハトメ打ち。

バンドの端面はほころびない様に処理。

 

 

左右必要なので2本

ナイロンバンドならスッテプをたたむことが出来ますからね。

 

 

 

ここに

 

これでとめます。

バイクのカウルなどをとめているプラスッチク製のクリップ。

 

 

こんな感じにとまりました。

 

 

 

 

ただこの方法が万が一の時(無い方が良いですが)にクリップが壊れてバンドが外れてくれるか、それとも通常仕様でも壊れて使えないのかは・・・?

使用していただいて問題があれば改修していきましょう。

私も他に良い方法がないか色々な物を見て勉強してみます。

 

今回も作業依頼ありがとうございました。