・恋の終り・
誰かがネットで紹介してくれたせいで
ランチタイムは
毎日、混雑する様に成った。
いい意味で、
失恋を忘れるキッカケに成っている…
マサヒトが
お母さんの介護の為に
離職を選び
私たちの未来まで
手離した事が
未だに正解なのかも
解らない…
あの優しい人が
背負わなければいけない事柄なのだろうか…
もっと方法は無かったのだろうか…
考えても仕方の無い事ばかり考えてしまう…
だから、今は
このカフェが忙しいのが救いなのだ…
「アオイは幸せに成って欲しい…」
あの投げやりっぽく笑った
マサヒトが消えない
まるで介護なんか始めから考えてもいない様な
ただ人生を棒に振る様な諦めた感覚の
母親と心中するしか無いと捨てきったかの様な
虚ろな焦燥…
だから、あの日
聞き覚えの有るアパートで、
自殺騒ぎが有った事を聞いた時は、
夜中でも気にせず
急いでマサヒトの住んでいるアパートまで行った…
でもマサヒトは留守の様だった…
一度帰りかけたが…
引き返して明け方まで待ってしまった…
フラフラと虚ろな足取りでマサヒトは帰って来た…
何故かピンク色のカーディガンを羽織っていた。
何をどう理解すれば良いのか解らなかったが…
マサヒトは生きている…
冷えきった身体のマサヒトを受けとめてあげたいと思っていた…
疲れきったマサヒトを支えたいと思った…
誰かに会って居たのかも知れないけど…
何が解らなくても…
受けとめる事は出来る…
私がそうしたいのだ…
そんな私の覚悟など
目にも入らない様に…
マサヒトは一瞬だけ私を見てうつ向くと黙ったままだった。
かける言葉が見つけられない程…重い空気に圧迫された…
私は一緒に生きて行く人が欲しかったが…
マサヒトは
一緒に死ぬ仲間を欲して居たのかも知れない…
それくらい異質な空気に圧迫された…
かけるべき言葉は
もう無いのかも知れない、そう思った…
多くを諦め去って生きて行かなければいけない…
そんな現実が重い苦しい程にマサヒトをガンジガラメにして居るのだろう…
でも…そんなもの
一人に押し付ける問題だろうか…
マサヒトの家族を深く知っている訳では無いが
母親以前に
丸投げする身内にも
大きく問題が有ると思う。
もう一度だけでいい…
マサヒトの笑顔が見たい…
(つづく)
誰かがネットで紹介してくれたせいで
ランチタイムは
毎日、混雑する様に成った。
いい意味で、
失恋を忘れるキッカケに成っている…
マサヒトが
お母さんの介護の為に
離職を選び
私たちの未来まで
手離した事が
未だに正解なのかも
解らない…
あの優しい人が
背負わなければいけない事柄なのだろうか…
もっと方法は無かったのだろうか…
考えても仕方の無い事ばかり考えてしまう…
だから、今は
このカフェが忙しいのが救いなのだ…
「アオイは幸せに成って欲しい…」
あの投げやりっぽく笑った
マサヒトが消えない
まるで介護なんか始めから考えてもいない様な
ただ人生を棒に振る様な諦めた感覚の
母親と心中するしか無いと捨てきったかの様な
虚ろな焦燥…
だから、あの日
聞き覚えの有るアパートで、
自殺騒ぎが有った事を聞いた時は、
夜中でも気にせず
急いでマサヒトの住んでいるアパートまで行った…
でもマサヒトは留守の様だった…
一度帰りかけたが…
引き返して明け方まで待ってしまった…
フラフラと虚ろな足取りでマサヒトは帰って来た…
何故かピンク色のカーディガンを羽織っていた。
何をどう理解すれば良いのか解らなかったが…
マサヒトは生きている…
冷えきった身体のマサヒトを受けとめてあげたいと思っていた…
疲れきったマサヒトを支えたいと思った…
誰かに会って居たのかも知れないけど…
何が解らなくても…
受けとめる事は出来る…
私がそうしたいのだ…
そんな私の覚悟など
目にも入らない様に…
マサヒトは一瞬だけ私を見てうつ向くと黙ったままだった。
かける言葉が見つけられない程…重い空気に圧迫された…
私は一緒に生きて行く人が欲しかったが…
マサヒトは
一緒に死ぬ仲間を欲して居たのかも知れない…
それくらい異質な空気に圧迫された…
かけるべき言葉は
もう無いのかも知れない、そう思った…
多くを諦め去って生きて行かなければいけない…
そんな現実が重い苦しい程にマサヒトをガンジガラメにして居るのだろう…
でも…そんなもの
一人に押し付ける問題だろうか…
マサヒトの家族を深く知っている訳では無いが
母親以前に
丸投げする身内にも
大きく問題が有ると思う。
もう一度だけでいい…
マサヒトの笑顔が見たい…
(つづく)