今日は山の日 | 嵐好き・まるの ブログ

嵐好き・まるの ブログ

まるです。

Over50の葉担櫻葉erです。
徒然におはなしを書き、投げ込んであります。
基本は読み手。
色々なブログに顔を出しては、叫ばせていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします^ ^

山の日なので、

大野さんと櫻井さんのお話です。


もしよければお読みください。










「あ〜あ。みんなねちゃったよ。」



先に寝ちゃった四人の寝顔をつまみに、

酒を飲む。






夏休みと、盆の入り、

そして祝日とあって、

本日 久々の 5人飲み会開催。



いつもの 「しあわせ一番町」に建つ俺らの家に集まれば、

「かんぱ〜い。」


ぶしゅ。

缶ビールを開けて、

各々が持ち寄ったつまみで、

何も言わずに乾杯が始まる。




「あ、これ。

モンゴル土産ね。」


ニノが無造作に、キャビアの瓶詰めや、

松の実や、ドライフルーツなどの袋をがさごそと出せば、



「これ、岡崎の名産なんで。」

潤が、

葵の御紋のお菓子や、八丁味噌などを出す。



「あ。ラッキー。

八丁味噌あるのね。

俺、農家さんからもらった野菜を蒸してくる。」

雅紀は、ばたばたと、

きゅうりやオクラ、とうもろこしなど、

野菜が詰まったカバンを背負って、

台所に向かい、

簡単なつまみをつくりはじめ、


「おれ。魚釣った。」


相変わらず二語文で話す智くんが、

雅紀の隣で包丁を振るう。



「なんかやることあるー?」


缶ビール片手に台所に向かって

声をかければ、


「翔くんは、そこにいて。

そこに座ってるのが翔くんの仕事。」


智くんの声がして。



「くふふ。

翔ちゃんがくると

余計な仕事が増えちゃうから大人しく飲んでろって。」




容赦なく雅紀が補足する。




そして、

5人が顔を合わせれば、



「かんばーい。」


何度ともなく繰り返される乾杯。



そんなこんなで、

支度が終わった5人が、

それぞれ自分のペースで

車座で飲み始めれば、

あまりの楽しさに長丁場。

そして、

お腹もくちくなり

アルコールも回って

ひとりひとり酔い潰れる。

  


「お。最初はニノか。珍しい。」


そりゃそうだよな。

モンゴルと日本。2本のドラマのロケ中なう。

映画の公開も控えているとあって、

一番忙しく疲れてもいるだろう。


「ふわぁぁ。」


次は雅紀か。

こいつもロケが多い。

こいつのロケは、肉体勝負だしな。

ドラマの撮影も始まるのか。 

また、気を遣いすぎて、

痩せなきゃいいんだけど。


と、ふと見ると、

黙ってるだけかと思ってた

智くんも、すでにねてる!



やっぱり、最後はこいつか。

潤と、サシで飲んでたが

「翔さん。俺も寝るわ。

後片付けは朝起きてからやるから、

ちょっとよろしく。」


大河の座長で気を張ってるのか、

潤も静かに横になる。



四人の寝顔は、

俺の勲章。

 

この四人と一緒に人生を歩めて良かった。

ほんとに。






寝顔を見ながら、

ちびちびと酒を飲んでると、




「翔くーん。」


がさごそと俺らの長男が起きてくる。

 

「どした?智くん。

寝てたんじゃないの?」



「んー。

ちょっと寝てたけど、だいじょぶ。

起きた。」



「そか。」



智くんに透明な日本酒を注いで、

わたしてやる。



「智くん。

乾杯しよ?」



智くんがほにゃんと首を傾げる。



「なんに?」


「智くんと俺の出会いに。

智くんが俺と歩んでくれたことに。

こうやって、

俺と智くんが、

一緒に美味しい酒を飲めることに。」



「ふふ。それなら、

わかる。


ついでに。俺たちのこれからにも

かんぱーいっ。」


「ふふ。乾杯。」


かちんとグラスがわりに、

ぐいのみをあわせれば、

陶器の鈍い音が、部屋に響く。



俺たちは、

可愛い3人の弟たちの寝顔をつまみに、

ずっと、

酒を酌み交わした。






⭐︎おしまい⭐︎










山の日によせて。




コメントは非公開です。