蟄虫坏戸 〜ハンゲショウ〜 下 | 嵐好き・まるの ブログ

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まるです。

Over50の葉担櫻葉erです。
徒然におはなしを書き、投げ込んであります。
基本は読み手。
色々なブログに顔を出しては、叫ばせていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします^ ^


「やば。寒い。」


さすがに、
まだ、人の体の名残りが残る翔ちゃんには、
夏野菜のパスタは寒かったらしい。


「くふふ。
翔ちゃん。

夏野菜は、体内のカリウムを調整して体温を下げる効果があるんだよ。

ちゃんと、
旬には旬のものを食べるのには意味があるんだから。」



笑いながら、
生姜を軽くすりおろした熱い鳥の肉団子のスープを差し出す。


「ほら、これであっためて。」


ふぅふぅ。
体を丸めて、
息を吹きながらスープを飲む翔ちゃんは可愛い。



食で、
自分の体の調子を知ったり、
整えたりする。


医食同源。


昔ながらの知恵だけど、
当たり前のことを語り継いできた人は、
とても素晴らしい。




「デザートに梨も、切って冷やしておいたけど。
やっぱり、体冷えちゃうから食べない?」



梨もカリウムを排出する作用がある。
秋の旬のものだけど、
ちょっと気になって聞くと、



「いーや。食べる!」


食いしんぼの翔ちゃんは嬉しそうに目を輝かせる。




「じゃ、ご飯食べて少したったら、
俺とゆっくりお風呂であったまろ。」



「うん。」

梨を食べながら、
嬉しそうに返事をする翔ちゃんは、
まったく意味が分かってなかった。





































風呂の中。
可愛い翔ちゃんを背中から抱きしめて、
首筋に唇を這わして、
ゆっくりと舐め回していく。





「どう、あったまった?」




「はぁぁ。
あったまったよぉ。

だから、だめぇ。」




「くふふ。
まだまだ、ほらここも。」




後ろから立ち上がるそこを握ってあげると。


「くぅ。」

翔ちゃんが、うめく。




「ほら、ここも。」



逆の指で、
後ろから固く閉じたそこに突き立ててあげると、



「ひゃぁ。」


翔ちゃんが喉元を曝け出し
大きくのけぞる。




「翔ちゃんは、
ここも、こっちも両方好きなんだもんね。
どっちがいい?」





右手と、

左手。




上下動と、
円運動。







両手で違う動きを繰り返しながら、
耳元で囁いていくと、

どんどん
翔ちゃんの体温が上がっていく。




「や。
やばい。


い、入れたい。
雅紀に包まれていきたいからぁぁ。」






「そうか。
残念だなぁ。

このまま可愛い翔ちゃんを愛でるだけで、
俺は十分なんだけど。」



もう少しで限界になってる
翔ちゃんの

そこも、

その中も、

もうとろけてぐぢゅぐぢゅだ。



「お願い。雅紀。
ゆ、許してぇ。」



涙目でこっちを振り向いて、
お願いする翔ちゃん。


ああ。
ほんとに、


俺がそんな涙目で上目遣いでお願いされたら、
俺が全部頼みを聞いちゃうって
知ってるくせに。




「くふふ。
わかった。

じゃ、
この続きは今度にしてあげる。
布団に行こ。」




俺たちも、
生きとし生けるもの。

慌てて、お互いの水気を拭くと、

夜の冷たくなった外気を避けるように、
虫と同じように布団に潜る。


「マサキ。あったかい。」

「うん。翔ちゃんもあったかい。」

お互いの肌の熱を分け合うように抱き合えば、
先ほどの熱はどんどんと上昇していく。


「今度はマサキの番だ。」

俺の脚と脚の間に翔ちゃんが顔を埋めれば、
俺の中の情熱がたらたらと、
翔ちゃんの口の中に流れ込む。


「甘い。
何で甘いんだろう。
マサキの蜜。」

そこの穴から、
なぜかたらたらとこぼれ落ちる雫は、
精霊の体から搾り出される蜜。


気持ちよさに咽び泣きながらも、
翔ちゃんの舌に舐め取られていく。



「あ。もう。
いいよ。

来て?翔ちゃん。」


蜜は満ちた。
両手を伸ばしてお願いしたのに、
俺の顔を脚と脚の間から見る翔ちゃんはさっきとは違い、すでにオスの顔になっている。


「まだだ。
さっきのお返しをしないとな。」


ずぶ。
指が、突き刺さり
中をかき回される。


「マサキは、ここだろ。」


「やぁぁん。溢れる。」


うねりと一緒に蜜が噴き出してくるのがわかる。
自分の中の欲情が全て、
蜜にかわり、
そして翔ちゃんの口の中に噴射していく。


「最高だよ。
マサキのジュース。

じゃ、今度はこっちで楽しもうか。」




ああ。やっと入ってくる。


そこに突き立てられたそれは極上の宝物。
最高の夢心地に、
俺と、俺の全てを突き上げる。



「翔ちゃん。いく。いくぅ。」

「もう、マサキ。
いきっぱなしじゃないか。
こんなにとろとろで俺を締めつけて。」


「だ、だめぇ。
来てぇ。」

我慢できなくなって翔ちゃんの腰を自分の両手で押さえつけて自分でどんどん深みにハマる。



「ああ。マサキ。最高だよ。
俺も、俺もぉ。
一緒にぃ。」



俺の蜜と、
翔ちゃんの雫。

全てが俺の中で溶け合って。
そして、
また、
生命の息吹の音がどこかで聞こえた。






⭐︎おしまい⭐︎






本日、
ハンゲショウ
二本立てでした。



楽しんでいただけたでしょうか。


秋がどんどん深くなっていきます。
ハンゲショウの二人の精霊の
愛の深まりとともに、
そんな夜を楽しんでいただけると
とても嬉しいです。