evolution 41 | 嵐好き・まるの ブログ

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まるです。

Over50の葉担櫻葉erです。
徒然におはなしを書き、投げ込んであります。
基本は読み手。
色々なブログに顔を出しては、叫ばせていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします^ ^


あの後、
4人で俺の作った食事をとって、
そして、
俺だけ家に帰ってきた。


3人は仕事の話をまだ続けてるらしい。


櫻井さんのお話は、
どうにか書き進められてあるらしく、
その作品にあった挿絵をどうするか。

どのように話を進めていくかが
編集者としてのニノのお仕事にもなるらしい。



それにはしても、
大変な日だったな。



家に帰って潤に食事の後、
話しかけていく。





「あのさ。潤。」


「どうした?まぁ?」


バスローブ姿でくつろいだ潤は、
片手にワイングラスを持ってソファでくつろいでいる。



「今日、大野さんって画家さんにあったの。櫻井さんのお話の挿絵を書くんだって。」



「へぇ?」

潤の瞳が興味深そうに開く。


「大野さんが書くんだ。
変わった人だったろ。」



「うん。」


変わったと言うのか、なんと言うのか。
あの、
全てを包み込むような度量の大きさはすごいと思う。


「でね。
その大野さんから、
櫻井さんが、あの『蒼緋烏』だって聞いて超びっくりだったんだけど。
潤知ってた?」




潤は、
ワイングラスをぐるりと回してその雫を眺める。



「やっぱりなぁ。」

と呟く。



「え?わかってたの?」




問い詰めるように聞くと、
にっこり笑う。





「蒼緋烏って名前が、
SOHI KARASU だからなぁ。
櫻井翔と語感が似てるなぁとはなんとなく思ってたんだ。
ただ、
あの犯罪小説にも近い社会派小説が、
あの人から生まれるっていう感じがしなかったんだよ。

だから、
まぁにも、言わなかった。

どうする。読むか?」



さすがだな。潤って。

いつも俺のこと考えて。
俺の気持ちわかってくれる。





「うん。
読んでおかないといけない気がする。
きっと、あの人があんな感じになったことの理解にも関わるんでしょ?」



「結局、櫻井さん自身になにがあったのかは、
櫻井さんにしか分からないことだけどな。

でも

まぁがそう思うんなら、
まぁが思うようにしたほうがいい。」




ちょっと本棚に行って、
がさごそと何冊かの本を持ってきてくれる。




「はい。」


真紅と藍がかった青に、
切り裂くような漆黒が拡がるその装丁の本が何冊か目の前に置かれる。







「うん。ありがとう。」


潤の頬にちゅっとキスを落とすと、


「ちがうよ。
キスはここにだろ?」


潤が俺を抱き寄せて、
深い深い甘いキスが始まった。




⭐︎つづく⭐︎