YAH YAH YAH | 嵐好き・まるの ブログ

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まるです。

Over50の葉担櫻葉erです。
徒然におはなしを書き、投げ込んであります。
基本は読み手。
色々なブログに顔を出しては、叫ばせていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします^ ^

YAH YAH YAH
(Chage & Aska)



☆☆☆



俺の恋人の翔ちゃんの会社には、
いわゆる 「アニキ会」というのが存在する。


ま、単に、
俺の翔ちゃんを尊敬し、崇め奉っている
若手社員が、
翔ちゃんのためにご奉仕するって会らしいんだけどさ。



ま、たしかに、
翔ちゃんはかっこいいし、素敵だし、
センスはいいし、仕事はできる。


後輩が企画する飲み会ごとに、
翔ちゃんが全部お金出して、
最後、お土産まで買ってやるっていうんだから、
アニキ会があるのもわかる気はする。


この頃、

翔ちゃんの会社のオフのイベントに、
恋人として、
しょっちゅう呼ばれるようになったから、
アニキ会の全貌がわかってきたが、

一番 古参が増田。
直接の大学の後輩が 菊池。
あと、家族同士知り合いらしくって、
千賀ってやつと、
関西支社から来た 中間。

そんで、
一番ムカつくのが、上田ってやつ。

なんか、翔ちゃんのこと、
好きで好きで仕方ないらしくて、
翔ちゃんに何かあると睨むは、
脅かすは、暴力ふるいそうになるわ。

ほんと、若頭みたいに、
ずっとくっついてて、頭くる。

翔ちゃんは、ほんと俺のものなんだからね。

でも、この前、
会社のBBQでこいつにキレた俺が
「俺の翔ちゃんに手を出すな」って、メンチきったから、俺もあの会社で恋人認定してもらってるんだけどね。



で、なんか、
俺が翔ちゃんの会社に出入りしてるうちに、
俺のこと
可愛いって言ってくれる 社員さんが出てきた。


藤井流星ってやつと、
松本幸大、松崎祐介、あと伊野尾慧って子。

藤井は、
俺が舎弟一号に認定してやったんだけどさ。

でも、
みんな俺のこと 「天使ちゃん」って呼ぶのは、
俺として、ちょっとやだ。


あ、そうそう。


風間って言う 親友もできたの。
なんでも言うこと聞いてくれるし、
ご飯も奢ってくれるし。

だから、友達じゃなくて、
やっぱり舎弟かもしれない。










  で、
俺たち 天使組は、

これから、アニキ会をぶっ潰しに行こうと考えている。





事の発端は、会社の慰安旅行。



アニキ会のメンバーと
天使組のみんなで ババ抜きをしてたところ、
最後、俺と上田と翔ちゃんが、残った訳で。


最初っから、
「雅紀。泣いちゃダメだよ」って、
翔ちゃんには注意されてたんだけど。


上田が、



「年上だろうとなんだろうと、
俺がこいつをぶっ潰してやります」
とか。
「ボコボコにしてやります」って言って、
ずっと 自分一人でババを持ってて翔ちゃんには絶対渡さないで。



そのおかげで、
翔ちゃんが上がって、
俺と一対一の差しになった瞬間。


俺を睨みつけて、

「ぜってぇ、お前なんかには負けない。」

と言われたんだ。



俺だって、

「俺。年上だぞ。
俺のこと、舐めてないかっ。」
って、怒ったんだけど。





最後。


俺。

最後。負けちゃったんだよね。




こいつにだけは負けたくないって思ってたから、
涙がぼろぼろ出てきちゃって。


で、アニキ会のやつらは、
翔ちゃんと一緒にさっさと違う部屋に引きげちゃったんだ。


「相葉さん。
大丈夫。時の運だから。」


とか、

「たかが、ゲームだから」

って最初は、
みんな 慰めてくれてたんだけど、
ふつふつと アニキ会に対する怒りがわいてきたらしくって。

気がつくと、
みんな拳を握りしめて、上に強く強く突き出してた。

「もうこうなったら、夜だとか言ってられないし。」

「そうそう。
ちゃんと必ず思ったことは 言い返しに行かないと。」

「こうやって後に残る遺恨とかはまずいから。
じゃあ、今日やっちまおうぜ。」


「傷つけられたんだから、ちゃんと自分をなくさぬために、一緒に殴りに行こうぜ。」

おおおおおおおお。

高く。拳を上げて。
アニキ会の征伐が始まる。



まずは、作戦会議。


風間ぽんが、仕切ってく。
(風間ぽん、仕切るの大好きなの。)




「部屋の襖は一つ。
出入りはそこのみ。
まずは、松崎。そこを塞げ。」

「はいっ。相葉さんのためなら。」

「松本、藤井。
お前は両側から、敵の鉄砲玉、
上田を狙撃。

あいつさえ倒せば、
敵さんは戦意を喪失して、
降参するはずだ。」


「うす。了解です。」
「天使ちゃんのためなら何でもします。」




「伊野尾。
お前は武器調達。

お前は顔も広いし、情報戦も得意だ。
参加したいやつを募ってこい。」


「おっけー。任せて♡」


「風間ぽんはどうするの?」

「俺は、いい加減。歳だからな。
増田と、菊池を連れて、
無条件降伏の説得に当たる。

増田にとって、俺は直属の上司になるし、
菊池は頭がいい。
今後、この揉め事が自分の出世を阻むことぐらいわかるだろ。」


「えっと、もしかして?
風間ぽんって人事課?」


「せーかい。」

風間ぽんがにっこり笑う。


「じゃあ みんな戦闘準備。
戦闘開始は、1840 (ひとはちよんまる)

相手の部屋の前を固める。」



「ラジャっ!」

風間ぽんが自衛隊式に時刻を告げて、
みんなが、それぞれの準備に散った。







1840 18時40分。

時計を見てた、風間ぽんが親指を上げて一言。

「GO!」

突撃指示を下す。


天使組だけでなく、
上田に一矢報いたいやつ、
楽しいことしたいやつ、
なんか暇なやつが
部屋の前から 総攻撃。



大枕投げ合戦の始まりだっ。


枕を投げるだけでなく、
蹴る。
投げ飛ばす。

そりゃもう、ありとあらゆる格闘技となってる。



俺の使命はただ一つ。




「俺の大事な必ず手に入れたいものを、
こっそり手に入れる」だけ。



そうっと、
部屋に忍び込み、
絶対 上田に守られているだろう 翔ちゃんを探し出す。


「あ。翔ちゃんっ。」


「雅紀。助けに来てくれたの?」



「くふふ。当然。」


「ところで、これは何?」


「え?見てわからない?
枕投げ合戦。

 天使組のアニキ会への総攻撃とも言うけど。」


「雅紀っ。
よく助けに来てくれた。」



「くふふ。か弱いからって舐めてちゃダメだよ?
上田くん?

天使の攻撃をくらいなさい?」



ぼす。



枕を投げつけると、

部屋中が羽毛で舞いあがる。


俺は羽が舞う中、
上界の天使のようにふわふわと布団の上を
歩いていくと、
翔ちゃんを争奪して、
2人っきりの部屋に鍵をかけて閉じ込めた。




☆おしまい☆


最初に謝りまーす!
リクエストいただいた◯◯◯さん。
ごめんねっ!


なぜこのYAH YAH YAHが、
天使ちゃん枠だったかと言うと、
もう「殴りに行こうか」で、
これしか考えられなくて。

最初っから
ここの枠だったんですよ。
完全なドタバタですみません。


あとはヤクザものも
考えたんだけど、
流石に、一話完結で
ダークサスペンスは
無理だった。


あ、この話、
一応最初の、
ラムのラブソングと
同じ設定にはなってます。

本当に、
原曲が跡形もありませんm(_ _)m