シラカワヨフネ 1 | 嵐好き・まるの ブログ

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まるです。

Over50の葉担櫻葉erです。
徒然におはなしを書き、投げ込んであります。
基本は読み手。
色々なブログに顔を出しては、叫ばせていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします^ ^

  うつらうつら。




 昼下がりの カフェのカウンター。

誰も客がこないカウンターの椅子に座って、
目の前に流れる川を眺めながらも、
ふと気がつくと 
心はすぐにたゆたゆと、
少し 体重をあずけて 舟を漕ぐ。





 白河夜船。




 
 ぐっすり眠ってしまうこと。
 眠ってしまって何も気がつかないこと。
 それとも、
 知ったかぶりをすることって
 意味だったっけ?





 それよりも。


 白河藩の藩主様がいらっしゃったことで、
おんなじ名前がついたこの土地で。




目の前に流れる 下町の川に、
とうとうと船を一隻浮かべ、
この現世(うつしよ)ではまだ逢えぬ
貴方と2人っきりで夜を過ごす。



その方がずっと 意味が合ってると思うんだけど。
ふわりと朦朧として
動かない頭で 夢想する。





白河夜船。



この川で、貴方と2人、船を漕ぐ。
そして、
あの いやらしくまとわりつく闇と同化して、
貴方と2人っきりの夜を過ごせたらいいのに。




今はまだ昼。

貴方が来ぬまま。



ゆらりゆらり。



僕は  昼の微睡む 夢の中。





☆つづく☆