let me down 103 | 嵐好き・まるの ブログ

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まるです。

Over50の葉担櫻葉erです。
徒然におはなしを書き、投げ込んであります。
基本は読み手。
色々なブログに顔を出しては、叫ばせていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします^ ^

 時が移ろうのは早く、
そして いよいよ
俺の誕生日。



12月24日なんて日に生まれたから、
翔さんも毎年、苦笑い。


「悪魔が祝う日じゃないんだけどな。」
と言いつつも、
俺のために食事を誂え、
そしてクリスマスケーキではなく
バースデーケーキを用意してくれる。




しかし、今年は特別。

翔さんは赤ワインを嗜みながら、
そして俺は ソフトドリンクを飲みながら、
その時が来るのを待つ。




翔さんが赤ワインを テーブルに置き、
真面目な顔で俺を見つめる。





「最後の最後の確認だけするぞ。」

「はい。」

「まず、本当に俺とで良いんだな。」

「翔さん以外に誰がいるの?

俺は14の時、翔さんに拾われた。
翔さんに命を預け、
そして今まで仮契約と言う名で保護されてきた。

この命はすべからく貴方の物です。」



「よかろう。
じゃあ、これより本契約となるが、
お前の望みはなんだ。」




「14の時に俺から全てを奪った者が誰なのか、そして本当の真実を知りたい。

その上で、其の者にはそれにふさわしい天罰を。」




「ふふふ。天罰とは面白い言い回しだな。
悪魔に天罰を頼むとは。

その天からの罰とやらが、
お前の望みとは違っても良いのだな。」




「僕には、その罰がどれが相応なのかは分からない。
その時に判断させてもらいたい。」




「よしわかった。

その願い叶った暁にはその代償として、
お前の魂、身体、その命。


お前の命が尽きるまで、
全てを俺の自由にさせてもらうが良いか?」




覚悟はとうに出来てる。




「はい。」




翔さんの目をまっすぐ見据えて返事をする。





「本契約の前に一つ注意事項がある。


この本契約を取り交わして1年以内であれば、
自分の望みとは違う再契約を取り交わすこともできる。

ただし、それはお前の望みが叶わなかった、もしくは叶えてなかった時のみである。


以上
契約に関しての説明は以上だが、
質問はあるか?」




「ありません。」




「よし。良い目をしてる。
いい男になったな。」




翔さんは俺の目をみて微笑んだ後、

立ち上がると、
ぐるっと一回転をする。



するとそこには
魔王 ルシフェルの姿があった。




「では、
これより ルシフェルと相葉 雅紀との
契約を取り交わす。

雅紀
こちらへ来い。」



これから何が起きるのか聞かされぬまま、
俺はルシフェルに抱き上げられた。



                     ☆つづく☆