大野さんと現場に飛ぶと、
そこには鑑識課がすでに捜査に当たってた。
「あ、ニノ。」
神妙な顔して、指紋取ってるのは、
二宮和也という俺とタメの鑑識官。
腕はいいけど、
毒舌で食えないとこがある。
でも、
俺はこいつとゲーム仲間だし、
気心が知れてるんだ。
「おう、まぁくん。
やっぱ来たか。
そこのおっさんも一緒な。」
「ニノぉ。
お前と一緒に仕事嬉しいぞぉ。」
大野さんが、
現場を飛び越えてニノに抱きつこうとする。
「あ、馬鹿っ!
おっさん、現場保存の原則、忘れんな!」
「あ、ごめん。ごめん。
どんな感じ?」
「うーん。
わかんないんだよねぇ。
物取りの仕業っぽく、
色々なところが荒らされてるけど、
指紋は検証できてない。
被害者は滅多刺し。
顔の原型もとどめてないから、
これは科学捜査研究所扱いかもな。」
大野さんもうなづく。
「うん。
現場ちらっと見ただけだけど。
不思議な感じがする。
単なる物取りじゃないな。」
「それより、
まぁくん。
警察犬たち なんか言ってない?」
つづく☆