3日目の最初に観光目的で向かったのは
東南植物楽園 です。
※案内地図をHPより借用
ここは私が初めて訪れる場所ですが、ガイドブックを見ていて面白そうだったので予定に加えた次第です。
所在地は ”沖縄市知花” になりますが、私の泊ったホテルからだと途中から沖縄自動車道に乗り、”沖縄北IC” を下りて一般道を7~8分程です。
開店時間の9時半よりかなり早く着いたのでしばらく駐車場で待つことになりました。
ここ ”東南植物楽園” は 「日本最大級の屋外型亜熱帯植物園」と言われています。
広大な敷地では、約1300種、5万株以上の植物が育てられ、国内では珍しい ”パオバブの樹” や、高さ25mにものヤシが続く ”ユスラヤシ並木” などにも出会えます。
この施設の歴史は古く1968年に大林農園として創業し事業を拡大していったのですが、一時期は経営に行き詰まって休園し、2013年7月にタビックグループが全株式を買い取って再開した、という経緯があります。
開店の9時半になったので受付で入場券を支払ってステッカーを貰い、服に貼付けます。
私が訪問したこの時期(10/28~翌年5/28)の夜間はイルミネーションが点灯します。
9時半から17時までの昼間だけの利用なら大人1540円ですが、17時以降の入場は1980円であり、昼と夜を通して利用する場合は2600円になります。
※案内案内図をHPより借用
小さくて見えないと思いますが、これが植物楽園全体の案内地図です。
真ん中に縦に一般道路が走っていますが、道路の左手を「水上楽園」、右側は 「植物園」と言います。
服にステッカーを貼っていれば、何度でも出入りができる仕組みです。
まずは左手の水上楽園から見て回ったのですが、あまりにも広すぎて、正直、どこからどう回ればよいかさっぱり分りません。
周遊バスも運行しているのですがそれよりも、モデルの見学コースをもう少しわかり易く表示してもらうと有難いと思いました。
ここは ”思いやりの湖” と名付けられたハス池です。
ハスの中にたくさんのイルミネーションでハスの花が作られています。
夜、これらが点灯すれば随分美しいだろうと想像します。
このハス池に面した一角に ”動物ふれあい広場” がありました。
そこにいたのが、この動物です。
”カピバラ” ですね!
カピバラは南米に生息する世界最大の ”ネズミ” なのだそうです。
現地では「草原の主」と呼ばれているそうです。
他にもここにはヤギやリスザル、ウサギやリクガメなどが飼われています。
これは ”トックリヤシ” だと思いますが、これにもイルミネーションのランプがついています。
他にも、いろんなところに飾り付けがされていました。
園内を見て回っている時に、突然上空で激しい爆音がしました。
見上げてみると真上を戦闘機が飛んでいます。
実はこの東南植物楽園は、米軍嘉手納基地にごく近い場所にあります。
戦闘機の訓練だと思いますが、2~3分ごとにおそらく5~6機は離陸したと思います。
その爆音の大きさは、私の初めて経験するものでした。
沖縄の米軍基地での騒音の問題はニュースでしか知りませんでしたが、毎日この爆音にさらされている沖縄の人々の苦痛が、ちょっとだけわかった気がしました。
ここには巨大なガジュマルの樹もあちこちで見かけました。
湖面から巨大な噴水が噴出しているのは ”繁栄の湖” といいます。
これらの湖が「水上楽園」という名前の由来だと思いますが、もう1か所 ”めぐり逢いの湖” があります。
あまりに広いので一部しか見て回っていないのですが、一旦ここを出て、道路の向こう側にある ”植物園” の方に行ってみることにしました。
これが道路を渡った先にある ”植物園” の入り口です。
入場料を払ってステッカーを貼って入場するように書いてありますが、係員は誰もおられないので厳密なチェックはされてないのかもしれません。
ヒカゲヘゴなど、亜熱帯の植物の中を進みます。
ここにはいくつかの見どころがあるので、それを紹介しましょう。
まずこれが ”トックリヤシ並木” です。
これは1972年に植えられたものだそうですから、樹齢は50年ということになりますね。
次が ”バオバブの杜” です。
バオバブは地球上に存在する最も大きな樹木と言われ、アフリカには樹齢が6000年になる大木もあるそうです。
バオバブの種類はアフリカに1種類、オーストラリアに1種類、マダガスカルに8種類あるそうですが、ここのバオバブはマダガスカル原産の ”ザーバオバブ” だそうです。
ちなみにバオバブの樹は「無駄になる部分が無い」と言われているそうで、葉は野菜になり、根はクスリ、種はお菓子で、実からはジュースや飴が造られます。
樹皮は籠や縄の材料になり、屋根や壁の建材にも使われ「宝の木」と呼ばれているそうです。
バオバブの杜のすぐ横が牧場になっており、4頭の ”ヨナグニウマ” が飼われています。
ヨナグニウマは八重山諸島の与那国島で飼育されていた日本在来馬のひとつです。
体の高さが110~120cmと小型であり、古くから農耕、運搬、乗用で利用されてきました。
おとなしくて人懐っこい性格であり、ここでもすぐに寄ってきました。
1頭だけ縞模様のマスクをかぶっているのがいますが、これはフライマスクといい、ハエなどの虫から顔や目を守るためだそうです。
マスクは網目状になっているので、馬さんからはちゃんと見えるのだそうです。
最後にご紹介するのが、この ”ユスラヤシ並木” です。
歩いている人と比べて如何に高い木かがお分かりかと思いますが、高さは25mあります。
この楽園の創業者が1968年に台湾から1粒の種を持ち帰り植えてみたところ、短期間に高く育ったために、楽園を象徴する木として並木を作り、今では園内に3千本も植えられています。
本土では温室でしか育たないそうで、屋外で見れるのはここだけだと思います。
ここには2時間以上滞在しましたが、珍しい木々に出会えて、来て良かったと思いました。