今夜の宿泊先稚内に向かって、まず
サロベツ原野 を走りました。
道の駅てしおを出発してしばらく走ると、人家はほとんどなくなります。
左右ともに何もないほぼ一直線の道路に、まず見えてきたのがこの光景です。
風力発電の風車自体は珍しくもありませんが、ご覧のように一直線に延々と並んでいるのです。
一度本数を数えたことがあり、30本と思ったのですが、正確には28基だそうです。
ほぼ100mの間隔で、その総距離は3.1kmです。
その風車の列がちょうど終わったところに “サロベツ原野駐車公園” があります。
ここに車を停めて振り返ったのが次の写真です。
この風車の列は、“オトンルイ風力発電所” といいます。
オトンルイとは、アイヌ語で 「浜にある道」 という意味だそうです。
ここは2003年(平成15年)から稼働しており、総出力21,000kWを約17km離れた北海道電力幌延変電所へ供給しています。
ここは “利尻礼文サロベツ国立公園” の中にあります。
ここから見えている山影は利尻島にある日本百名山の一つ “利尻岳(標高1721m)” です。
私がサロベツ原野を走るのはこれが3回目ですが、1回目の2009年6月の時は利尻岳はうっすらとしか見えず、2回目の2017年6月は曇り空で全く姿が見えなかったので、今回はこれでも良い方です。
ただ前回までの2回は6月だったので、「エゾカンゾウ」(ニッコウキスゲ) をはじめとしてたくさんの種類の花々が原野に咲き誇っていました。
残念ながら10月だと、ほとんど見かけません。
果てしなく続く原野を更に進み、次は “こうほねの家” で車を停めました。
天塩から稚内まで68kmに及ぶサロベツ原野で、ちゃんと駐車できるのは、私の知る限り3カ所です。
ここは裏手の湿地帯に木道が整備されており、散策しながらいろんな種類の花々を楽しめます。
でも10月という季節のせいでしょうか、以前より廃れている雰囲気がしました。
この小さな沼に、3年前咲いていた花がこちらです。
※2017年6月撮影
これは、“ネムロコウホネ” という、スイレン科の花です。
この場所の “こうほねの家” という名前はこの花が由来です。
そしてここからの利尻岳がこちらです。
午前中であれば手前から日が当たるので、もっとくっきり見えるのでしょう。
更にサロベツ原野を走り抜けて稚内に入り、最初にやってきたのは
ノシャップ岬 です。
道の駅てしおを出発したのが14時25分、ノシャップ岬に到着したのが16時ですから、途中で2カ所停まったけど1時間半以上かかっています。
北海道の16時というと、そろそろ夕暮れです。
もう少しここで粘れば夕陽の写真が撮れるかな、と思いましたが、日が沈む前にもう一カ所行きたい所がありました。
稚内公園 が、その場所です。
稚内市内には過去3回来ていますが、まだ稚内公園には行ったことが無かったのです。
市街地の、小高い丘に広がる公園には、こんなものがあります。
夕暮れなので写真が鮮明ではありませんが、“氷雪の門” です。
正式な名称は 「樺太島民慰霊碑」 というのだそうです。
この碑は、“九人の乙女の碑” といいます。
これらを読むと、今の平和な社会は悲しい過去の上に成り立っているのがわかります。
これが公園から見下ろした稚内市街地の写真です。
では、そろそろホテルに向かうことにしましょう。
この日選んだ宿は、3年前にも泊った “稚内グランドホテル” です。
3年前に泊った時、その部屋の豪華さに感激したからです。
※上記2枚、2017年6月撮影
追加料金もない普通の値段だったのに、リビングと寝室の2部屋があり、自由に使えるマッサージチェアまでついた、すごく豪華な部屋だったのです。
そして今回案内された部屋は・・・・・・・・・
ビジネスホテルで普段泊るような、普通のツインの部屋でした!(;^ω^)マア、イイカ!
※本日走ったルート(googleタイムラインによる自動記録)
この日の走行距離は378km!