「大手企業の採用対象の変化」
暑中お見舞い申しあげます。さて、高止まりする求人倍率のなか、大手優良企業の採用ターゲットが徐々に広くなってきている、と感じます。大手企業の傾向を観察し、どのような採用戦略をとるべきか考えるきっかけになればと思います。
1. 採用年齢について
これまでを振り返ってみると、大手企業で採用されている候補者の年齢はだいたい28~35歳ぐらいが主なターゲットでした。それはおそらく、経験者とはいえ入社後に習得しなければならいスキルが多く、新卒入社した社員とのキャリアステップに大きな差がつかないようにする、という背景があったのでしょう。しかし、最近では40代の優秀な人材を積極的に採用する動きが出ています。背景には、組織内のミドルマネジメント不足があるようです。仕事を一通り経験しマネジメント能力を持つ人材は、30代ぐらいまでの若手には少なく、40代に多いためと思われます。
2. 業界・職種経験について
以前は30代後半になると、業界と経験がほぼ一致した人材でなければ採用にならない場合が殆どでしたが、最近では業界か職種のいずれかの経験があれば採用に至るケースが出てきています。これは人材獲得競争が激化しており、先になればなるほど、ますます人材採用が困難になるという、企業側の危機感のあらわれではないでしょうか。
3. ポジション・待遇について
このように、大手企業では年齢、業界・職種経験についてかなり緩和しながら採用している現状がありますが、ポジション・待遇についてはまだまだ柔軟に対応できているとは言えない状況です。多くの職種やポジションが細かく決まっているため、採用環境や経営状況の変化にあわせて調整しにくいのかもしれません。そのため、待遇の部分で柔軟に対応できる企業に採用成功しているケースが目立ちます。採用競合が大手企業の場合は、ここが打ち手となる可能性が高くなっています。
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