浅水底のドローン空撮のための水面反射軽減技術(加筆) | 山口大学 空中測量(UAV写真測量)研究室の技術ノート

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土木学会の平成29年度全国大会(9月13日、九州大学)で、

浅い水底のUAV空撮のための、

「水面反射軽減技術」について発表しました。

 

 

川や海岸の地形の写真測量や、

水草・海藻・サンゴの調査のために、

ドローンから浅い水の底を撮影したいことがあります。

 

しかし、太陽や雲からの光が水面で反射するため、

水面がギラギラ・チカチカして、

その下にある水底がよく写らないことも多いものです。

 

水辺から人が撮る場合と違い、ドローンの場合、

水面に正対した向きで撮るため、

普通の偏光フィルタはあまり効果がありません。

 

そこで、動画撮影を応用して、

水底のくっきりした画像を得るための方法を考えました!

 

発表スライドはこちら講演概要はこちらです。

 

書誌情報:

神野有生, 上田修靖, I GD Yudha PARTAMA, 赤松良久, 関根雅彦, UAVを用いた浅水底の写真測量のための水面反射軽減技術, 土木学会第72回年次学術講演会講演概要集, 2017.

 

 

【180419加筆】

本技術をより多くのサイトに適用し、考察を行った結果をまとめた論文が、国際誌Earth Surface Processes and Landformsにアクセプトされました。リンクはこちらです。

 

書誌情報(未出版のため巻・号・年は未記入):

I. G. Y. Partama, A. Kanno, M. Ueda, Y. Akamatsu, R. Inui, M. Sekine, K. Yamamoto, T. Imai, and T. Higuchi, Removal of Water-Surface Reflection Effects with a Temporal Minimum Filter for UAV-Based Shallow-Water Photogrammetry, Earth Surface Processes and Landforms, doi: 10.1002/esp.4399.