あずまんが大王のあずまきよひこ先生の連載作品。現在15巻まで発売されている。


とある町に父子が引っ越してきた。「小岩井」という名字のその家族の子供はよつばという名前の女の子で、5歳。天真爛漫な子で自由に生きている。

引越し先の隣に「綾瀬家」があり、父母と3人の娘が住んでいた。小岩井家、綾瀬家を、そしてよつばを中心とした輪が町に広がる、、、


そんなストーリー。

淡々と述べると前述の内容なのだが、型破りな動きばかりするよつばに周囲が振り回されるも、愛情深く見守る様子が描かれる。ほのぼの系の漫画である。


父は葉介という名で、翻訳家をしているため、在宅ワークである。よつばの出生は語られていないが、血の繋がりがない可能性がある。父は「海外で拾った」と語っている。


小岩井家、綾瀬家以外の中心人物として、父の友人である通称ジャンボという大男がおり、町で花屋を営んでいる。アウトドア含め多趣味なジャンボがよつばにいろいろと教えてくれる。この作品の笑える点の大半はこのジャンボが作り出してくれていると思う。ジャンボもよつばを愛情深く見守ってくれており、よつばの言うことやることを否定せずに常識を教えてくれる。


綾瀬家の娘は大学生のあさぎ、高校生のふうか、小学生のえなであり、それぞれみんなよつばをかわいがってくれる。綾瀬家の父母もよつばを大切にかわいがってくれる。


田舎町の話なので町の人とも絡みがある。よつばが自転車を買った店の店主はひげが生えており、ひげもじゃと呼ばれるが、祭りなどでもよつばの相手をしてくれる。また近所のうどん屋の老夫婦も迷い込んだよつばに親切にしてくれる。

おさるのジョージのように「いい人」しか登場しない、と言っても過言ではないと思われる。


よつばがいたずらをしてガラスを割ったりすると、父は厳しくも優しく教育する。甘やかされてばかりではない。


コミックの発売がかなり遅く2年に一回くらいなのだが、新刊が発売になると書店では平積みされ、ヤフーニュースにもなるほどの作品。何度読み直しても面白いと思う。


ほのぼの系作品の珠玉ともいえる作品だと思います。未読の方はぜひお読みください