NHKのEテレで放送されている番組。2013年から放送されており現在シーズン10。


今よりずっと未来、というか異世界だが、ムジカアカデミーという機関があった。

そこにはムジカドクターと呼ばれる「音楽で治療をする」スペシャリストが養成されていた。

治療の対象はモンストロと呼ばれる存在で、彼らは忘れられた名曲を記憶しており、その音楽を演奏することで治療完了となる。


Eテレらしく子供向けではあるのだが、大人が見てもかなり面白い作品で、洋楽、クラシック、民謡、J-POPなど、対象曲は幅広い。


ムジカドクターを始め、船長を務める戦艦(攻撃機能はなさそうなので移動手段だが)の乗組員も音楽のスペシャリストが揃っている。

ちなみに歴代ムジカドクターに鈴木慶一さんやOKAMOTO'Sのオカモトショウさんがいる。

ムジカアカデミーの司令官はローリー寺西さんである。彼も稀にギターを披露してくれる。

1期前のメンバーに東京事変の長岡亮介さんがいるし、現在の船長はピアニストの伊澤一葉さんである。錚々たる顔ぶれである。


10分番組なので展開も早いし割と無理矢理進行するが、毎回1曲出てくるので知らない名曲もかなりたくさん登場する。

途中のシーズンで鈴木慶一さんが船長を務めていた時は歌ではなく演奏する楽器に焦点が当てられていた。そのため、彼らのメロトロン号は各楽器のスペシャリストたちが全員乗っているという設定になってしまったので、総勢50人以上が船にのり、旅をしていたということになっている。


大体番組の最後にその回の曲を演奏するのだが、楽器隊はもとより、歌唱も相当にレベルが高い。1期前の高沢英さんなど当時中学生くらいだろうにとんでもない歌唱力だった。当然オカモトショウさんなどは言うまでもなく上手い。演技はとても微妙だったが。


「音楽」というものに幼子が触れる、という意味ではとても良くできていると思います。一応シーズン毎に根底となるストーリーがあるものの、飛ばしてしまっても問題ないような構成になっているのも見やすくて良いと思います。