スタジオジブリの作品。見たことがなかったが先日テレビ放送されたので見てみた。
ソウスケはデイホームに勤める母リサと海に出ている父コウスケと暮らしていた。
ある日家の裏にある入江で瓶に挟まったまま動けなくなっている魚を見つける。助け出してやり、自ら飼うことにしたソウスケはその魚をポニョと名付ける、、、
そんな始まり。
海の世界で生きる魔法の魚であるポニョと人間であるソウスケ及び、その周囲の人間の物語である。
海の世界を統べるグランマーレと元々は人間だが、海の世界に見を置くようになったフジモトがポニョを取り返そうとやってくる。
ちなみにフジモトは魔法使いで、波を操ったり、使い魔の様に魚を使いこなすことができる。
島なのか半島なのかわからないがソウスケが住む町は嵐が訪れたあと大半が沈んでしまう。おそらくソウスケが住む家は高台にあり、沈まなかったため「崖の上」なのではないかと想像する。
ソウスケは5歳児なのだが両親を下の名前で呼ぶ。母はソウスケに対し強い愛情を示してくれるが、嵐の夜に帰宅するため町人の制止を振り切って車を走らせる描写があり、どちらも普通ではないように感じる。
またジブリにありがちではあるが時代設定がよくわからない。携帯電話はなさそうなので昭和後期だろうか。描きたいのはソウスケとポニョの絆なのであまり関係ないのだろうが。
もののけ姫や千と千尋の神隠しなどは争いの描写があったが、この作品にはほぼない。グランマーレやフジモトも根っからの悪人ではなく、ポニョを取り戻したいだけであったし。
ジブリ作品らしいものです。私が大人になってから公開されているので周りの人間も観に行っていなかったのか、評判を耳にしたことがなかった作品でした。童話のような印象を受ける作品です。