2010年頃の邦画。富士急ハイランドの人気アトラクションである戦慄迷宮を映画化したもの。とはいえ、ただのホラーハウスのアトラクションなのでストーリー付けがされている。


10年前のある日、ケンはとある遊園地のお化け屋敷に入ったあと、病院で母が亡くなる。その時ケンは1人の少女を見かけた。

現代に視点は移り警察との対話で「殺したのは自分ではない」と主張するケンは10年前の出来事を語りだす。

前日に視点は戻り、ケンは旧友であるモトキ、リンと会うのだが、ケンとモトキを待つリンの前には10年前に死んだはずのユキが訪れていた、、、


全然意味がわからないと思うが、現在、前日、10年前という3つの時間軸が存在し、それらが綯い交ぜになって視聴者に届けられるため、混乱しやすい。


ストーリーが進むとわかるが、ユキは10年前に階段から転落、他のメンバーは彼女を病院へと運び込むがその病院には誰もおらず、病院内を探し回る、ということがあった。その場所は本物の病院ではなく、遊園地のアトラクションだったということがわかってくる。

奇しくも10年後に同じアトラクションに入ってしまったため、その時の記憶が蘇ってくる、といった構成になっている。


柳楽優弥さん、蓮佛美沙子さん、勝地涼さん、前田愛さんとメインキャストは固められている。ホラーなので画面が暗いせいか、せっかくの名演の表情が見えにくいのが残念。


随所に富士急ハイランドのアトラクションの風景が見られるので、行ったことがある人はそういう点でも楽しめると思う。パイレーツ・オブ・カリビアンがディズニーランドのカリブの海賊のアトラクションのシーンを差し込んでいるのと同じである。規模は比較にならないが。


昨今使い古された手法なので驚きは少ないと思いますが、有名俳優の若い頃のお芝居が見られます。あまり怖くもないのでホラー苦手な方でもご覧いただけるのではないかと思います