原作が天樹征丸さん、作画がさとうふみやさんによるミステリーマンガ。確か神木隆之介さん主演でドラマ化もされている。今回はマンガを取り上げる。全27巻。


中学生のキュウは幼い頃に助けてもらった探偵のおじさんを慕い、世界一の探偵を目指す。そのために名探偵団守彦が設立した探偵育成機関DDTへ入学する。

警視庁特別公認資格を持つ「Qクラス」へと進んだキュウは瞬間記憶能力を持つ美南、パソコンを駆使する鳴沢、体力と直感が優れている遠山、天才的な推理力を持つ天草と共に数々の事件に立ち向かう、、、


そういったストーリー。

絵が金田一少年と同じで、ミステリーものなのでやはり同じように進んでいく。


キュウは閃きと観察力に優れる天才少年ではあるが、仲間たちもやたらと高いポテンシャルを持っている。


進めていくとわかるが、団探偵が命をかけて壊滅させた冥王星という組織が復活し、各地で起きている犯罪の計画をしているので、それを阻止することがQクラスの目的となる。

犯罪計画を授ける、という点でピンときた人もいると思うが、ホームズのライバルであるモリアーティ教授が基となっていると思われる。

犯罪計画を授けたところで罪に問われることはないと思うんだが。ミステリ作家は大変だなと感じる。


ミステリーではあるのだが、金田一少年のようにヒントをつなぎ合わせれば解ける、といったものではなく、あくまでQクラスの面々(主に美南の記憶能力だが)の力を以てトリックや犯人を解明する。ミステリが題材なので死人も出るが、そこは少年マガジンの掲載なので別段グロテスクなことはない。子供向けであり、ミステリへの関心を高めるには充分だと思われる。


あとあと天草及びキュウの出自が明かされるが、個人的には全く驚きがなかった。そんなもんだろうな、くらい。


サラッと読めてしまうライトな作品です。ミステリ小説読むのが億劫な人はこのマンガに触れてみるのもいいかもしれません。