マンガ原作だが今回は映画をとりあげる。2020年公開の作品。マンガ版では脱獄編、探訪編などと分けられるが、映画としては脱獄編だけである。


グレイスフィールドと呼ばれる孤児院で育つエマは友人であるノーマンや他の子供たちと楽しく暮らしていた。

エマ、ノーマンそしてレイは優秀な成績を修めており毎日のテストでフルスコアを出している。

ある日、孤児院の1人が親御が見つかり出ていくこととなった。その子が大切にしていたぬいぐるみを置き忘れていたため、エマとノーマンは届けに門へと向かう。すると荷台の上に事切れた子を発見する。「鬼」と呼ばれる異形の存在に食べさせるためにグレイスフィールドが存在していたことをしってしまうエマとノーマンは脱出を考える、、、


そんなストーリー。

エマ役は浜辺美波さんだったらしく見るまでしらなかった。子供たちを育て監視する「ママ」役が北川景子さんでとても美しい。ノーマン役の城桧吏さんという俳優はこれで初めて見たが、とても繊細なお芝居をされる。映画撮影時は13歳だったようなのでとてつもない子役である。


フルスコア3人だけなら逃亡することも簡単だっただろうが、エマが他の子供達も連れて行く、と言い出したから苦労が増える。まぁ全員兄弟みたいなものなのでわからなくはないが。

体力バカのエマと観察力・洞察力に優れるノーマン、知略に優れるレイとそれぞれバランスが取れているが、なにぶん子供の数が多いのでいろいろ大変になっている。


ママを欺き、子供達とともに脱獄するのが目的だが、子供達は全員発信器を埋め込まれており、容易ではない。原理はわからないがそれを無効化するものをレイが作ったりするので割とご都合主義がみられる。


幻想的な雰囲気の展開から突然ホラーに放り込まれる印象の作品です。浜辺美波さんと北川景子さんがメインなので画面がとてもキレイです。シナリオとしては原作ではこのあとも長く続くのですが、映画は脱獄だけで終わってしまうので続きがきになります。