彼を見送ってから、
私は店に置いてある私物を全てまとめた。
その日の精算をして、
次の出勤の予定を出すことなく、
スカウトに店をやめますと連絡を入れて、店をあとにした。
もうこの奇妙な街に来ることもないんだろうなと
帰りのタクシーで感慨にふけていた。
家に着く頃に、メールが入っていた。
彼からだ。
『先ほどはどうも。
近々ご飯でも食べましょう。』
内心複雑だった。
彼とのエッチは、本当に心が満たされたと思う。
それには嘘がつけない。
自分の体が感じたことだから。。。
だけど、
名刺の肩書きに釣られるような女になりたくなかった。
『今日は本当にありがとうございました。
最後のお客様が、◯◯さんで良かったです。
ご飯楽しみにしていますね。』
どっちにもつかずな中途半端な返信をするしかできなかった。
つづく