久しぶりにブログを書いている。暫くアクセスさえしていなかったのだが、Amebaの不正アクセスが話題になり確認のために久しぶりにログインした。幸い不正アクセスは行われていないようだったが、アカウント名とパスワードがそれで流出していれば安全上問題が大きい。

現在多くのウェッブサービスがメールアドレスをアカウント名として使用することを推奨している。FacebookやTwitter等が典型だろう。この様に、ある一部のウェッブサービスからパスワードが流出してしまうと、同様に他のウェッブサービスまで危険に晒されてしまう。
かの者が滞在している屋敷が目前に迫り、緊張が高まっていた。穏便に事が済めばよいがとそうも行かないだろう。上意だとはいえ大人しく命を取られるわけがない。油断するなと自分に言い、部下にも促しながら歩みをさらに前へ進める。辺りは静かすぎるほど静かで、ただ我々の部隊のみが存在しているようだった。

しばらく進むと、屋敷の方角から、黒曜石のように黒い巨大な馬を曳いてフードを被った女が一人、こちらへ向かって歩いてくる。まず余りの馬の大きさに私は声を失った。これほど巨大な馬を私は見たことがなかった。大きい。普通の馬より一回り、いや二回り近く大きい。一方、女の顔に目をやると、それは20代前半ぐらいの若い女だった。茶色のコートの下から、僅かに薄い赤色の服が覗いている。女は我々に気付く風もなく、ただその馬を引いて歩いてくる。

小集団とはいえ武装した騎馬部隊である。それに怯えることもないとはこの女はいったい何者だ。その異様な雰囲気から我々の部隊は飲まれ、特に馬が巨大な黒馬に怯え切り、半ば恐慌状態に陥っている。女はそのまま馬を曳き我々の部隊の中を割って入り通り過ぎてゆく。私が後ろから呼び止めても振り向くこともなく歩き続けた。私はさらに女に追いすがるが、巨大な黒馬に圧倒されていたのかあと一歩近づけず、私は諦め女をただ見送るだけだった。

女と巨大な黒馬が脇道にそれて、角を曲がって視界から消えると私は任務を思い出し再び屋敷へ馬首を向けた。だが、その瞬間、背後で異様な殺気を感じ取り、とっさに再び振り向いた。すると女の姿が消えた角に男があの巨大な黒馬と共に立っている。

その男は茶色の短髪を油で後ろに撫で付けている。全身黒づくめで手袋まで黒い。そう思った瞬間、男はひらりと巨大馬にまたがり、地響きのような咆哮を上げて我々に突撃してきた。余りの大きさと速度に巨大な黒い岩石が坂から爆音とともに転げ落ちてくるようだった。我々の部隊はその迫力にのまれ全く動くことができない。そして、あるものは馬に踏みつぶされ、あるものは男の剣に掛り次々殺されていく。一方的な殺戮だった。

私は恐怖に駆られ部下を見棄てることも躊躇せずに逃げ始めた。背後に巨大馬の息遣いと男の殺気を鋭く感じる。走れ走れ走れと鞭を強く打ち馬を走らせる。だが、あっという間に追いつかれ、男の剣が私の体を後ろから貫いて・・・。
寝る場所が変わると見る夢も変わるのだろうか。休暇で帰省をして、何日目かの夜から不思議と昔の友人や中学や高校の同級生の夢をみるように成った。そう言った夢をみた後はとても不思議な余韻が体に残っていて、何時までも夢心地だった。

これはそんな夢の中で割と鮮明に覚えている夢の一つだ。夢の中で僕は大きなリュックをかるって街の中を歩いていた。そして、髭面で、何故か頭を洗っておらずベタついた髪の毛を気にしていた。僕は商店街の中にある小さなカフェに入り、テーブルの上に参考書とノートを広げ勉強を始めた。恐らく大学受験の勉強だったのだろう。そうしていると、高校のクラスメートが僕を呼びに来た。3人ぐらいだったと思う。彼らはみんな黒い学生服、学ランを着ていた。

僕はテーブルの上にあった参考書とノートをリュックにしまい、みんなの後に付いて歩き始めた。商店街の中を何の目的もなく歩いてゆく。多分、そもそも何の目的もなかったのだろうと思う。時間が無限にあり同じことが永遠と続いてゆくように思えた日々だ。日常性の中に何もかもが埋没し行動に特別な動機や目的は必要ではなかったのだろう。

ただ夢の中の僕は今の僕の一方で、3人のクラスメートは昔のクラスメートだった。街の風景も自分の体もすべて昔にもどっていたが、意識だけは現在のままで、それが夢のなかでも不思議な違和感を僕に覚えさせていた。そして何らの展開も結末も見せず、そのまま夢は途切れ、目が覚めた。

不思議な夢心地だけが体に余韻として残り、懐かしい3人の顔が浮かんだ。彼らの顔を思い出したのはどれくらいぶりのことだっただろうか。実家の布団の上で見たちょっと変わった短い夢だった。