造影剤での結果、画像を見ながら先生からこう言われた。



『間違いなく胸郭出口症候群です。
今まで、薬や注射やれる事は全てやりました。残された治療法は手術のみです。』







やっぱりそうかと思いました。





そして、手術の説明を聞いた。




簡単に言うと…第一肋骨切除と神経のまわりを囲っている膜?の様な物を取る手術だって。

あたしは前からネットでいろいろこの病気について調べていたので、すぐに理解できたし、先生を信頼していたので
『お願いします』

と父と二人で言った。


日本海総合病院の尾鷲先生は、胸郭出口症候群の専門医で今まで、この病気の手術を20数回こなしてきた名医だ。

胸郭出口症候群は、肩凝りや他の病気と間違えられたり、医者によっては診断がつかない医者もいる。

レントゲン、CT、MRl、その他全ての検査をしても見つけにくい病気。

実際にあたしも、初期症状がでたのは今から7年前、ただの肩凝りからだった。
当時は離婚したばかりで、がむしゃらに働いて育児をしていたので、疲れてるんだな…とか、ストレスかな…とか思っていて病院へは行かなかった。

22~23歳の頃には、強烈な肩凝りや首の痛みに耐えられず、整形外科を受診してみたけど、案の定肩凝りと診断されて、血流を良くする薬とビタミン剤、肩凝り体操のパンフをもらって帰ってきた。

薬を飲んでも全然良くならなくて、姿勢も悪いし、頑固な肩凝りだな…くらいに思ってた。

でも日に日に増す痛みに耐えられなくて、違う整形外科を受診した。

でも診断は同じでした。

肩凝りには、接骨院がいいと聞いたので休みの度に整体に通った。
終わってすぐは上半身が軽くなり、天国だった。
なので、あたしはやっぱ肩凝りなんだなぁと決めつけていた。

ところが、少し通っていたらマッサージや電気の治療が終わっても、痛みが改善されなくなった。

その頃、めまいが起こるようになって耳鼻科に行った。
めまい検査をしたけど、異常なし。
疲れやストレスからだと言われた。

やっぱり疲れてるからどこもかしこも、具合が悪くなるのかなぁ~?なんて感じでした。

次に痛みが現れたのは、耳。
耳鳴りが酷くて医者に…
異常なし。

その内右奥歯が虫歯の様に痛くなった。
治療したばかりの歯だったので、あそこの歯医者はダメだななんて思ってそのまま放置。
痛いのは毎日じゃないんです。
だから、当時仕事と子育てで忙しかったあたしは放置していた。

痛くてどうしようもないときは、痛み止めで紛らわしていた。

そんな日々で、参ってしまったあたしは、鬱病に。

人生で二回目の鬱。

診療内科でも、肩凝りを聞いたら鬱病の人は肩凝りを併発しやすいと聞いた…

けど、鬱は少しずつだけど良くなり、今は不眠だけ。

ちなみに今の不眠は、痛くて眠れないってだけ。

当時の話しに戻るけど、今度は接骨院を変えてみた。
噂によると評判らしい。

早速、仕事帰り毎日通った。

最初は効いていたけど、結局痛みは酷くなり半年以上通ってパタリと行くのをやめた。

そして、去年大学病院を受診。

頸椎専門の先生に診てもらっていたけど、検査上は異常なし。

先生も頭を抱えてた。

で、次に調子が悪くなったのは胃。

診療内科の先生に胃潰瘍じゃないかと言われて、紹介状を書いてもらい医者に行って胃カメラをのむ。

異常なし。

おそらくストレスによる、過敏性胃腸炎だろうと薬をもらった。

肩凝りが始まってから、胃カメラを二回うけたけど、異常なかった。

またかぁぁ~なんて思って、やっぱストレスなんだろうなぁ?って思っていた。

そして、去年頸椎の先生に言われた。

もしかしたら、胸郭出口症候群かもしれない。軽く胸郭出口症候群の検査をしたら疑わしいとの事。

『胸郭出口症候群だとしたら、うちでも治療は可能です。注射も自分はできるし、薬も処方します。でも、酒田市にこの病気の専門医で、研究もしていて論文も出している先生がいるけど、酒田まで行ってみますか?』

と聞かれた。

あたしは、即答で『はい』と答えた。

酒田の尾鷲先生の予約は1ヶ月以上待ちだから、待ち時間は長いけど予約なしで行こうと決めた。

その頃のあたしは、頭痛、吐き気、めまい、胃痛、歯の痛み、耳の痛み、肩、首、背中、腰右上半身が全部痛くなってた。
それに加え、病名がわからない不安とストレスに押しつぶれそうだったから、酒田には飛んでいった。





こんな感じだったのです。
胸郭出口症候群で苦しんでる人、のブログや掲示板を最近になって見てみたら、まさに自分と同じように痛みに耐え、何回も誤診され、やっと病名がわかった人達ばかりだった。

この病気は、命に関わる病気ではない為か、研究が進んでいなくて未だに謎だらけの病気なんです。
そして、完治する方法がわかっていない病気。

痛みに耐え、鬱病を併発するケースが8割と聞いた事もあります。

限界を越えるくらいになってから、胸郭出口症候群と診断された人。未だに名医にたどり着けなくて苦しんでる人。胸郭出口症候群を知らず肩凝りだと思っている人がたくさんいるのが現状です。

周りから見ても、見た目は普通だから仮病じゃないか、気の持ちよう、ただの肩凝り…と理解してもらえなくて、精神的にも苦しんでる人も沢山いるようです。

実際、日本で胸郭出口症候群の手術をできる先生は数えるほどしかいないんです…

だからあたしはまだ良い方だと思ってます。

最初に胸郭出口症候群じゃないか?と見つけてくれた、鈴木先生、治療を一緒に頑張ってくれてる尾鷲先生に感謝しています。そして、痛みに耐えられず苦しんでるあたしを治そうと、無理くり手術の予定を組んでくれた尾鷲先生。ほんとに頼りがいのある先生です☆


手術日は今月の19日、前日に入院します。

今よりも少しでも楽になってくれるのを少しだけ期待して、手術頑張ってきます!

この痛みから解放されるのならば、何でも頑張ります。
今も痛みからは解放されてないけど、手術の日まで頑張ると決めました!



ながーくなっちゃったけど、最後までよんでくれた方々ありがとうございました(__)


では、また更新しまぁぁすぺこ






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