ベストトラック2022 | live , lifework.

live , lifework.

音楽と言葉といきるひと。ライブの「きかくやさん」だったこともあったなあ。

2022はずっとバタバタしていた。
物理的にもだけれど、いちばんはこころがずっとバタバタしていて、
なんだか泣いている記憶がたくさんある。
悲しくて、くやしくて、うれしくて。
豊かに過ごしたなあと思う。

そんな日々を共にしてくれた音楽たちを、
今年も残しておこうね。
(これは2022いちばん忘れたくない日)









◆高橋優「HIGH FIVE」



武道館弾き語り2daysの最後、解禁してくれたMV。

アンセムとして定着しつつある「リーマンズロック」と近しいにおいを感じる。くちびるを噛んで耐える日々にいて、圧倒的弱点をつかれる。

好きな歌詞のフレーズ、という問いがあるとしたら、この曲では《涙はそう起死回生の産声》なのかもしれないんだけど、

全編というか、その流れまでを包括してこそ味わいを増すフレーズばかりの曲が、だいたい好きなんだよなあ。

これはまさに「切り取りたくない」曲です。







◆sumika「透明」






ここで書いた「最後の曲」が「透明」でした。

曲の残像、まだ覚えてる。

音源リリースよりも先にライブで届けてくれることが、こんなに特別になるんだということ。

そうだったな、ライブハウスってそうだった。

あまりにもストレートに繰り返される《愛している》という言葉が、はっきりと伝えるというよりも「祈り」「願い」であることが、なんだか希望になるような。

ずっとそばにいなくても。







◆sumika「言葉と心」



前身バンドや片岡氏のソロから知っている曲が、

きちんと4人のものになって届いた。

このMVも、スパラジソで初めて解禁してくれて、白黒から色がつく瞬間に涙が止まらなかった。

それは言葉が意味を持った瞬間か、言葉が発せられた瞬間か。

《なんか違うなあ これでもないなあ

頭の中見せたいのに》

《こころに近いことばを選びたいんだ》

は、きっとこの先もわたしがブチ当たるんだけど

表現者もこう思ってるのかなって距離を近く感じてしまう曲。


数年前、友達に《カニクリームはもうカニじゃない》っていう冒頭のフレーズの話をしてから、カニクリームの歌って認識が拭えなくなってしまったことだけ、悔いていますね。

どうしてもsumikaは2曲入れざるを得ない2022でした。







◆ヒグチアイ「まっさらな大地」



今年の彼女の歌、出世作、なら間違いなく「悪魔の子」なんだろうけど、

3月のライブでの「悪魔の子」からのこの曲が忘れられなくて。

やわらかくてヒリヒリした曲も持ち味だけれど、こういうほうの鋭いヒリヒリも、やっぱり持ち味だ。

彼女の曲の中では、「あなた」との距離感が近いのが印象的で。だいたいは川の対岸くらいの距離な気がするんだけど、触れられそうな位置にいる。

珍しく「孤独」を恐れている曲だと思う。







◆ジャニーズWEST「SOUL 2 SOUL」



彼らの明るいパブリックイメージ(おそらく)とわたしの音楽の好みとがカチッとハマった曲。いろんな背中の押し方を知っている彼らの中で、朗らかに爆笑しながらバンバン背中叩くタイプの曲調。

ホーンが入るのも似合うと思ってたよ。

レコーディングクリップのデザインがすごく好きで。

セッションもとってもよかった。










◆D.W.ニコルズ「Beautiful Days」



いい曲しか作らないというのはほんとうだな。

景色を味方にするのが上手だなとおもう。

「はやしは『瞬間』に重きを置くよね」って言われたことがあって、それは今も変わってないなあとよく思うのだけど、

そういう「瞬間の記憶」を積み重ねたものが"Beautiful Days"なんだとしたら、どうしたって世界は素晴らしいと思えるよ。







◆ズーカラデル「ピノ」



軽快なバンジョーと愛嬌のある音たちに、ついついゆらゆらしてしまう曲ではあるのだけど

《柔らかな風が吹く地獄》という冒頭の歌詞にざわつきを感じてしょうがない。単純なラブソングではなくて、《忘れる》っていうのもキーワードのように思う。

《君》も《あなた》も出てくるから、2つの軸が混ざり合っているんじゃないかなあ、って考えながら、今日もそっとリピートする。


この曲についてのツイートがとてもすきでした。









◆XIIX「まばたきの途中 feat.橋本愛」



橋本愛ちゃんが歌い出したときの空気のはらみ方がすごかった。夢の中にいるのか、現実なのか、曖昧にされている音がいいなあと思う。

feat.の醍醐味を見た。







◆いつかのネモフィラ「マーガレット」



今年もいい曲出してくれたなあ。

グレージュがなんて似合うんだろう。カラフルではなく靄のかかった、これから色付くのか、色を無くしていくのか、どっちも想像できて味わい深い色。







◆NakamuraEmi×藤原さくら「The moon ×星なんて言わず」



全部の音がきれい。

もともと「星なんて言わず」がすきだったのだけど、

そうか、「花鳥風月」の「花鳥風」まではあって、

「月」を補ったら、この曲は揃った、んだなあ。







◆World Maps「Punch!」



おかえりーーーーーーーーーー!







◆the engy「Higher」



こういう「春」の解釈をしたことはなかったーーーーー!

次の春にはまた。







◆Snow Man「イチバンボシ」



昨年のナミヲに続いて、どうしても彼らの歴史を重ねずにいられない曲。

《覚悟はいいかい?》ってフレーズが4回出てくるのだけど、自分ひとりに言う、仲間に言う、ファンに言う、これからの自分に言う、それぞれ言い方が違うのが良いところ。

圧倒的全体曲、

ユニゾンがいちばん泣けるタイプの曲。


今年の彼らにおいては、「ブラザービート」も茶目っ気たっぷりにかっこいいベースを加えてるところが良かったし、からっと澄ましたかおの「JUICY」も良かった。
いい曲にこれからも恵まれるといいなあ。






◆Vaundy「裸の勇者」



この人の声の、湿度が低いところがすきなんだけど、それを堪能できるなあと思う曲。

ささやく声ですらもからりとしているんだけど、

なのに時として激情に思えるんだよな。

歌詞の中で句読点のついてる部分がきっと心の声なんだろうなあ。アニメ見たら、またわかることがあるんだと思う。







◆日食なつこ「hunch_A」



魔法使いなんだよなあ。ピアノの魔法使い。

すっごい好き。







◆美波,大橋ちっぽけ「水星×今夜はブギーバック」



どっちのボーカリストもすきなものでキター!ってなりました。

声もいいけど、ピアノの旋律が泡のようで。







◆マカロニえんぴつ「たましいの居場所」



こんなにポップな音なのに3掬いくらいの切なさ。大好物である。




ここまでの3曲、CMソングゾーン。

フルで聴いた方がめちゃくちゃ良かったよ。







◆とけた電球「夕焼けを見て音楽を聴こう」



風景と音楽がリンクして記憶に残るから、

わたしはいつまでも音楽にしがみついている。







◆Rhythmic Toy World「青と踊れ」



このバンドが元気でよかった。

この頃には戻れないなあ、と思うくらいに青春に振り切ってるのが潔い。








◆Ezoshika Gourmet Club「赤い」



青、からの赤。

ジャケットはトマトか、いちごか、ハートか。

どストレートで聴きやすい曲なのだけど、最後の和音の残し方がいい違和感で、もしかして、ハッピーエンドではないのか、なんて勘繰ってしまう。







◆daisansei「Yellow」



青、からの赤、からの黄色。こんなきれいに揃うなんて!

向日葵の「Yellow」をモチーフに持ってきているのに、パキッとしてなくて、総じてまあるい、安心感。








◆PEOPLE1「紫陽花」

いつもカラフルな曲を作るなあと思うし、わたしが触れてこない言葉が並んでるバンドなのだけど、

ふわりとした音で《どんな幸せもすべてあなたに降り注げ》って言うなんて、意外でどきどきした。


こっちの曲もよかった、を貼っとこ。









◆Tele「私小説」



このひとのアルバムもよく聴いた。

あどけない声で紡がれる文学。






◆FINLANDS「ピース」



聞いていると、なんか色々がどうでもよくなる。

恋愛を「コメディ」だと言う鋭さは敵わないな。







◆サバシスター「ジャージ」



この頃には戻れないなあ。その2。







◆関ジャニ∞「喝采」



友達に貸してもらったのだけど、このシングル、とってもよかった。他の曲も含めて。

この頃には戻れないなあ、の曲も増えたけど、

"一生青春"がわかるようになってきた。

疾走感に負けず嫌いの感情が乗る感覚。






◆Hey!Say!JUMP「春玄鳥」



おがりんの曲〜〜〜〜〜〜!!!!!!

そして言葉遣いがケンタカタオカ〜〜〜!!!!!!

でも、きちんと提供したグループの曲になっているのがすてきだなあと。

春玄鳥、と晴玄鳥、の対比もいいけど、《十五夜抜けいざよい春》が非常にニクいですよね。






◆Official髭男dism「Subtitle」



まいりました。

すごいことは知ってたけど、材料をすべて使い切るんだなって、思った。




***

音楽どころじゃないわ、って何度なっても。



ないもの、出来なかったこと、よりも

あるもの、出来ること、出来たことを

数えていける2023年にしよ。