彼らのライブについて、
そういえば長々と書くことってなかった。
いつも終わった後、ぽつりと書くくらい。
今回は初日武道館、仙台、横アリに行きました。
初日、
途中経過、
ある種の区切りの大きな場所、
うむ、よいバランスで見れた。
(これでも数公演我慢したほう、HAHAHA)
Chimeというアルバムがきっとあとから出世作、になって、
彼らの歴史として重要な位置づけをされたり、するのかもしれない。
先のことは知らない。
でもここは通過点で、
これからも続く、
それがどんなときも大前提にいてくれる。
信じたいきもち。
いつも通り、こころの備忘録。
わたしがライブに行くのは、
考えごとをするのに似ている。
今回のアルバム『Chime』では、
「10時の方角」がたいそうに好みであった。
歌詞、跳ね具合、推し(ドラム)の見せ場、リズム感、わかりやすさ。
"手離さずに支えていてと 一人で走れるまでは
優しかった手はいつしか離れ
貴方の子は戦ってきます"
をはじめ、ああ親を出すのはほんとにずるいなあと、涙腺直撃なお年頃なんですけどね。
これがアルバムでもライブでも一曲目なことで、
この曲たち自体が
戦いに行くようなイメージを持った。
たくさんのひとに解釈されたり、思わぬ形で受け取られたり、
いろんな方向に放たれる音たち。
曲は、バンドにとってかわいい子どもたちでもあって。
さてどんなふうに、おうちに帰ってくるのでしょうね。なんてね。
そこから結構とばしまくりの前半。
そういえばファンファーレツアーもとばしてたな。笑
すきだったなあ。
武道館は初日ということもあって
詰め込んだなー、春が待ち遠しくなっちゃったんだな、っていう印象だったんだけど
(前半が特に、歌いたい曲を選んだんだな、というかんじ)
仙台で見たら、きっと彼らもわたしたちも落ち着いたかたち、に感じるように変更していて、
とても丁寧だったなと。
同じツアーでも感じ方が違う、
それはセトリであったり演出であったりもするし、
見る側の自分の、状況でもあったりする。
でもね実は初日の方が曲数少なかったんだって、はっはーーん。
武道館ではなかったから期待していなかったけど、途中で追加された
まさかの「グライダースライダー」。
でも似合うと思ったんだ、このアルバムのツアーに。
わたしの人生のテーマソング軍、
「グライダースライダー」
「アイデンティティ」
「10時の方角」
ていうのを並べると、
あらわかりやすいですね、わたし。
誰かに「好きそうだよね」って言われるのが
さいきん嫌じゃなくなってきたから、
遠慮せず教えてほしい。(余談)
"なんでなんだと"のところのギターとドラムの相性がとてもすきで、
いつも一人でこぶしをかかげている。
でもね、ひとりだと思いきや、いつもね、
照明でリズムとってるの知ってるんだぜ。
照明さん、仲間。
他にも、
「1.2.3..4.5.6」の"ミラーボールと乱反射"でほんとに乱反射させるところ。
大きなところでできる醍醐味。
うれしかっただろうなあ、色んなひとが。
「ホワイトマーチ」から「秘密」くらいまでで、はたと気付いて見ていた、
今回は照明の灯体が多かったのが、
個人的にとてもうれしかった。
色だけじゃない、
角度と濃淡で表してるところが
とてもすきでした。
特に「秘密」の白サスがすてきだったな、
一色だけ違うのもいいし、
光の数が多いのが素晴らしかった。
派手さではなく散りばめられてるさまが儚くてとても。
個人的にこの「秘密」が一番、
アルバムに入ってよかったし、映画のためだけではなくできちんとsumikaの曲、として消化されていたのが心地よかった。
最後のピアノの一音が美しすぎていつも震える。ライブでもそのまんまだった。
セットリスト的には少し前に戻りますが
目立ったジャズ枠「Strawberry Fields」を聞きながら、
おがりんにグランドピアノ弾かせてあげたいなあ…!!!ってとても思いました。
ほんとは「MAGIC」とかでもそう。
あと仙台公演の「リグレット」では
推しであるともさんの影が壁に大きく映ってまして、
壁ばっかり見ていました。たはは。
前回のツアーでは久しぶりに原曲通り、だった「リグレット」。
でもたしかに、今回のツアーだったらこっちだね、アレンジバージョンだね、と思いながら見てました。
こっちのほうが夏より前、の雰囲気もあるな。
涙がでる、よりも、
しあわせだなあとか、朗らかだなあとか
そう彼らには思うことが増えてきました。
泣かずに終わること。
理由はなんとなく。
わたしがすきな彼ららしさがそこにあって。
地に足がついているところ。
特に横アリがそうだった。
ケンタカタオカは筆頭でたのしそうだったけれど笑、
今思えば、
武道館なんていう、
特別なような気がする場所を初日にしてしまうなんて
とってもとっても『自信』があったんだなと。
それは奢りなんかではなくて、
文字通り『自分たちと周りとを信じている』姿なんだ。
本編ラスト、アルバムでもラストの曲「Familia」。
"一生のお願い"を使ってもいいほどの人たちに出会えているのだと思うし、
"もう君じゃないと意味がない"を言ってきたんだと思うし、
ただのハッピーウエディングソングではない、
「Lovers」の時と似てる、この人たちは音楽と結婚するつもりなんだ。
そして"誰と"やるかも見定めているんだ。
選ばれたり選ばれなかったりすることと、
自分で選べることと。
春目前、そういった関連で
こころ破れてしんどい時期のわたしには
その眩しさがとてもとてもつらかったです!!!!!(素直)
"光る朝に目背けずに"
って言われる「ファンファーレ」もたまらなくすきなのに、
目を背ける自分が嫌だった。
だから春を越す前に、
つよくなりたい、ってすごく思っていた。
眩しさに負けないように。
結果的に強く、は、なってないけど
わたしらしさも、同じように
【続ける】ことにあると、やっと思えた最近。
わたしがすきなひとたちはいつも、その【続ける】ことを肯定してくれる。
だからしんどいのも
"現在だけだからな"(「Flower」)っていうことばとリズムに救われる。
すっとことばがこころに馴染むリズム。
重要な位置にいつもいる、
感情爆発装置でおなじみの「『伝言歌』」。
"今のわたしの半分以上があなたでできていたと"の"あなた"は音楽で。
その一部がsumikaで。
眩しすぎて直視できない、しんどい、なんて思う時間が増えたのなら
別に離れてもいいんだって、
自由なんだっていうことも分かった上で
わたしは彼らを選び続けるんだろう。
最後の最後の最後には。
そう思ったアンコール、
なんでかって、
思い入れのある『Vital Apartment.』に入ってる「Amber」、
忘れもしないライブの一曲目「ソーダ」、
そして言えると嬉しい"ワンツー!!!!"の元祖「雨天決行」(2代目は「ペルソナ・プロムナード」)などなど、
こんなにくるくる記憶が蘇るんだもの。
これも知っている、
「イコール」のMVが大事な通過点横アリで撮影されたように、
彼らの足跡が画として映されるように、
理想の自分とMIXされた今の姿があるように、
彼らもたくさんのこれまで、を背負っているんだと。
"一切合切を繕わないよ"
わたしもそういよう。
p.s.
ケンタカタオカのあざとさが、
20年以上見てきているゆずの北川さんとかぶって見えてきたので、
あと20年は一緒に生きていけます。