夜を迎える。トナカイ達をそりに繋ぐ。ルドルフが先頭で他のトナカイ達を威嚇している。真の赤鼻は僕だと叫んでいる。何だか今宵こそはどころじゃなくなっている。荷物を積む。出発する。ベルを鳴らす。ホーホーホー。日本に向かう。
東京に到着。一昨年も昨年もお世話になった一文字刑事の家に向かう。太郎君は「せ」と願いを送ってきていた。はて。一文字家に到着。窓から入る。太郎君がすやすや寝ている。枕元に靴下発見。中に太郎君からの手紙が入っている。手紙を読む。どうしたものかとしばらく頭をひねっていたら、一文字刑事が真後ろにスッと現れた。今年もプロの仕事。が逮捕されない。顔も穏やかだ。
あんたがサンタって事信じたよと一文字刑事から言われる。サプライズ。あんたそりで飛んで帰るしと。太郎君のからの手紙を見せる。一文字刑事は手紙を読んだ後に今年は何も要らないと言った。太郎君からの手紙にはこう書いてあった。
「 サンタさんへ
いつもお世話になっております。
プレゼントは背がほしいです。
背がもっとあれば洗濯もひとりでできるし
パパの仕事も手伝えるし犯罪もへるし
ママにひとりであいに行けると思うからです。
なにとぞお願いします。
たろう 」
俺がもっと立ち回れば太郎の望みを全部叶えてやれるしと一文字刑事は言った。君は子供の頃毎年良い子リストの上位に来ていたと教えてあげる。一文字刑事はよせやいと照れた。一文字刑事にリゲイン一年分を、太郎君にはシークレットシューズをプレゼントする。メリークリスマス。太郎君に目をやるとベッドにいない。ベランダの方から声が聞こえる。
太郎君がルドルフの鼻を撫でている。本当に赤いんだね!と太郎君はとても興奮している。ルドルフは赤い赤いと連呼されて我に返ったのか泣きそうになっている。この鼻が今宵は大活躍なんじゃと太郎君に教えてあげる。あ!、サンタさんだ!!本当に太ってるんだね!と太郎君は超興奮している。ちょっと傷付く。一文字家を後にする。家々を廻る。ベルを鳴らす。メリークリスマス。
おしまい