小学校2年生の頃。近所にたかおちゃんという1コ上の友達がいた。ある日たかおちゃんに隣の街に遊びに行こうと誘われた。その頃小遣いを貰っていなかったので電車賃が無いよと断った。たかおちゃんは俺が全部出すから行こうと言うのでついて行く事にした。
駅でたかおちゃんは1万円で2人分の切符を買った。たかおちゃん凄い。今日使い切らなければなんないと言った。子供だけで電車に乗るのが初めてだったので異様にドキドキした。
街に着いてデパートのオモチャ売り場に行った。たかおちゃんはファミスタを買ったけど特に嬉しそうにして無かった。その後ゲーセンに行き好きなだけ遊べと2千円くれた。こんなに!と驚いておどおどした。2千円全部を飴を掬い取るクレーンゲームに使った。興奮していたのだろう。
その後ケンタッキーに行った。好きなもの頼めというのでチキンとビスケットのセットを頼んだ。とても美味しかったがドキドキし過ぎて何だか怖くなった。もう帰ろうよとたかおちゃんに言うとまだ3千円あるのにと、とても残念そうにしていた。
帰りの電車でたかおちゃんはとても不安そうにしていた。何も話さず2人で家に帰った。家に着くとたかおちゃんのお母さんが玄関で待っていた。たかおちゃんはお母さんの財布から1万円抜い た事が判明した。たかおちゃんは何度も頭を叩かれて大泣きしていた。
昼にケンタッキーでチキンを食べたのでたかおちゃんを思い出した。たかおちゃんもケンタッキーに行く度に思い出してる事だろう。