急下降への恐怖にも似た笑い声が響く、退廃の酒宴、夜に咲く
昼間は遊ぶ母と子を美しく彩り、
見守り、
家なきものすら安らいで映す
夜は静かに、
薄明かりの下、
隙間を埋め合わせる機会を待ち合わせる女児を官能的に染め、
有り余るエネルギーを無駄に消費する男児を滑稽に映した
毎年相も変わらず同じ場所へ咲き、
ただ変わりゆく世と人の内面の衰退と焦燥を見守りながら、
美しき春とともに花びらだけが真実を、
残酷なまでに散り際に映しながら
優しく見守るように
冷たく笑うように
ただ桜だけが
そこに生きていたのだ