母親の遺骨を持ち帰る為に父親の田舎に向かった。
久しぶりの飛行機にドキドキ
昔は離発着が大好きだったが‥
最早、落ちるのでないかと終始思った。
揺れるは、傾く、たかが一時間だったが
生きている心地がしなかった。
「滅多はないよ」という姉だが
滅多はないが、それが自分に起こるかもしれないではないかと必死に訴える。
そんなこんなで下の景色もあまり見ずに
祈り続けて、現地に到着した。
到着した日が快晴だったので
その日に遺骨をだすことにした。
今は亡きおじちゃんに
「お前のお母さんの骨はそのまま分けて入れとくから、いつでも出せるようにしとくからな」と納骨の時に言われたことを覚えている。
お墓を開けるとおじちゃんにの言う通り
骨壷のまま、ビニールと位牌の元のやつが入っていた。
本当はこの先、姉の義理の親のお墓に納めてもらうとこにしていた。
が、ホテルに遺骨を持ち帰り姉と話をしたら
「納骨の日取りはまだ住職さんに聞いてないから、それまで家に置いとくというたらな、旦那が気持ち悪いというねんけどな、どもないやんな」といった。
(あーだわな。そらそうだろ。普通なら嫌だろ)
私は「そやろな。私持って帰るわ。それのがいいやろ、とりあえず実家の仏壇に置くわ」
姉「なんでなんやろな。葬式の後ってさ、49日までは家に置くやん。おなじやのにな、
喧嘩したわ」という
「いやいや、普通思うやろ。それも他人の骨、今まで墓に入ってたんやし、嫌やろ、普通の心理やで」と私は言ったが
姉は「そもそも墓に入れることは
認めたくせにいまさらそこ言うかと思って」と憤慨していたが
父親も多分持ち帰ると嬉しいだろうと私も考えたので、一旦持ち帰ることで話は終えた。
今まで好き勝手して
男のところに行っていた母親
最早、父親に気持ちはなかっただろう。
持ち帰った事を伝えると
やはり手元に帰ってきた母親のことが嬉しいようだった。
何とも複雑な気持ちが私はある。
裏切られても、何十年もずっと
愛し続ける父親が凄いなというより
本音は「あほか?」と思うが
まぁそれは人それぞれか。
家族3人に増えた我が家。
(生きてないが)
私には裏切られても愛し続ける心理はないな。