りりーです。

妄想の話です。

読んでくださいね。


〜ヤマラバ〜


翔〜


俺の決心を、


まさきに話さなきゃ、



それと、



智は、今どうしてるだろう?



ずっとそればかり、頭の中渦巻いている。



仕事中は集中するから、気が紛れるけれど、



終わった瞬間、ホッとする間も無く



またその事が俺の頭をいっぱいにして、



スマホを取り出しては、



画面の、"まさき"



そこをタップしようとするけれど、



指が動かない。



人差し指が氷のように冷たく硬くなって、



気持ちとは裏腹に、



指が動かない、降りていかない。



今日はダメだ、、


明日、


明日必ず、、


結局スマホをしまうんだ、、


それの繰り返しで、


そんな自分自身を本当にあきれていた、、



やっぱ、どうしようもない、、男だ、、



その矢先、痺れをきらしたのかまさきの方から電話が入り、会うことになった。、


そしてとうとう、その日を迎えた。



俺が仕事終わりにまさきのマンションに寄る事になっていて、



もう何があっても逃げられない。





恋人まさきと2人きりの、最後の日になるだろう、、



まさき、、



ずっと愛してきた、、



いや、今もこんなに愛してる、



まさきになんて話せばいいんだろう。



上手く伝える自信がない。



きっと最後になるその日に会う夜、



普段なら、まさきに会う前には何かお土産を求めて持って行くのに、



今日の俺は、そういう事も何も考えられず、



初めて手ぶらで、まさきのマンションのドアを開けた。




まさきは笑って出迎えてくれた。



〜続く〜