座間市アパート 9人殺人事件の報道がひどいなぁ~と思いました。
『被害者9人全員の身元が判明しました。』 とアナウンスがあったのでテレビに目をやると、全員の名前と写真が映し出されていました。
『これって必要?』
『東京・八王子市 26歳の女性 という報道手法じゃいけないの?』
という疑問と不快感。
この事件は、自殺サイトにアクセスしていたという経緯があるので、
『自殺願望があった人が死んだだけでしょう?』
とか
『そんなサイトを利用したりしたんだから自業自得』
という印象の人もいるでしょう。
『そういう子育てをした親の責任』
『故人の環境に問題がある』
という心無い意見も出てきたりするでしょう。
社会に適応できないという苦悩を抱えていたであろう被害者たちを、死んでもなお追い詰める行為だと思うし、そして悲しみに暮れる親族や周囲の人の感情を逆なでするような行為だと感じました。
写真や名前は、親族の許可を得て報道しているんだろうかという疑問。
こういった場合に 『報道の自由』 『知る権利』 と報道側は言うけれども、それらの権利のために個人のプライバシーは無視されてもいいものだろうか・・・と違和感を感じます。
これらのことが気になって犯人についての情報がまったく頭に入ってきません。
犯行動機、生い立ち、未然に防ぐための方法提起 が、報道の本来の仕事(視聴者が知りたいこと)だと思うんですが、視聴率狙いのショッキングな内容 と 楽に情報を集められる被害者側の詳細ばかりで現在の報道スタイルに閉口するばかりです。