2023 第33回 大田原マラソンのレポ①:レース編
4年振りのフルマラソン走ってきました。
タイムは自己ベストの3時間17分3秒。自己満足。
でもって、再開していただいた大田原市、スタッフ&ボランティアの皆さん、一緒に走った皆さんに感謝感謝です。ありがとうございました!
【スタートまで】
今シーズン、フルマラソンのタイム短縮のための練習はほとんどしてなかった。でもって、11/3~5の東京グレートレース250km終了後、絞りカスの絞りカス状態になっていて。ラーメンとかつけ麺とかまぜそばとか、栄養補給(炭水化物とアブラ)に努めていた。
フルマラソンを意識したのは、1~2週間前に20kmのペース走を2回したくらい。
そしたら。
18日のペース走で、4分30秒/kmで20Km走れた。
大田原マラソンのコースは、前半下り。後半登り。
なので。目標をサブ3,5から、
「ぎりぎり自己ベスト(3時間20分)を狙えるか」
「前半から突っ込んでみよう(当社比)」
に方向転換。
当日は、このところの県北での0度前後近い冷え込みも緩んで、冬晴れのマラソン日和。
というか、暑さが心配になるくらい。
それでも向かい風とか冷たい雨とかの不安がなさそうなのが嬉しい。
スタート会場にはお知り合いも多くて。
勝手にテンションが上がる。
ということで。
フルマラソン向けの練習不足をタナに上げて。
3時間30分切れればいいやと思っていたところから。
3時間20分の自己ベスト更新をギリギリで狙う。
に目標変更してスタート位置へ。
大田原マラソンは申告タイム順にゼッケンナンバーがふられている。
スタート位置は、3時間から3時間30分のBブロック。
「周りは速そうだな」とビビって並ぶ。
今回の目標としては。
タイムは、自己ベスト。
順位は、ゼッケンナンバー(No1122)よりも上位だったら勝ち組ということで。
※シクロクロスみたいな感じだな(苦笑)。
【レース内容】
10時になり、タートの合図でわらわらと動き始める。
ロスはたいしたことない。
スタートロスは15秒くらい。ストレスなくて良いな。
競技場内はワラワラ走るけど。競技場をでて、一般道になってコース幅が広がると自分のペースで走れるようになる。
競技場を出てちょっとしたら。
UGAさんとTKSさんの応援があって、びっくり。
こりゃ頑張るしかないぜ。
自分としては、普段は周囲と比較して抑えめなペースで行くところですが。
今回は「前半突っ込む」と決めていたので、周囲の流れに乗って走る。
っていうか、それじゃ突っ込んでることにならないだろ。
って自分でも思うけど。
ふだんのレース展開に比べたらずいぶん頑張ってるほうだ。
GPSを確認してみると、4分30秒/km。
さすがにこりゃ速過ぎ。
周囲はそれよりも速いくらいで追い抜かれるほうが多い。
4分40秒目安だったんだけどな。
それじゃ突っ込んでることにならないのか。
自分的には4分30秒は速すぎる。
ということで、当社比で突っ込んでる気分の4分40秒目安で走ることにする。
走りだしてしばらくすると汗をかいてくる。
こりゃ暑さ対策で水分補給をしっかりしないとな。
最初の給水からゼネラル給水は全てとる。
大田原マラソンではスペシャルドリンクを預けることができる。
しかも7カ所。すごい。
でも自分は、8年前に出たときに、補給食のゼリー(その当時はパウチもOKだった)がなくなっていて大ショックだったことがあって、ゼネラルオンリーにしてました。
給水所では、
・スポーツドリンクを飲む。
・水をとって頭にかける
をルーチンして繰り返す。
あ、スポンジがあったところではスポンジで頭から水をかけてました。
そうそう。
給水所では地元の中学生がボランティアしてる。
「頑張ってください!」
と言われたら、オッサン頑張っちゃうよ。
5kmくらいまでは前後のランナーの入れ替わりも多かったけど。
どっちかというと抜かれるほうが多くて。
しばらくして周囲のメンバーが安定してきた。
そんなこんなしてると、すごく良い感じのペース&ピッチで走るランナーさんが登場。自分にはちょっと速そうで、ついていくか迷う。どうしようかと思ってたら、そのランナーさんはトイレにピットイン。
そんなこんなで8kmくらいで中薄葉交差点を左折して箒川に並行して走る区間に。
自分は相変わらず4分40秒を目安に走る。
試走はできなかったけど、大田原マラソンのコースは地元なので、8割くらいは分かっている。
ここからは下り基調。田園地帯の見通しのよいロードをとにかくペースを一定に保つことだけを意識して前に進む。4分40秒でどこまでいけるか。
そんな風に思っていると、前半の難所。
難所ってわけじゃないんだけど。
JAなすの花園倉庫の交差点を右折して。
箒川にかかる橋を対岸に渡って、また戻ってと、2回渡る。
その間、アップダウンが出てくる。
今まで一定ペースだったけど、下りと登りでペースが狂うと嫌だなと思ってたけど。1回目を無難に通過。
旧福原小の手前の交差点では、熱烈な応援をもらって元気が出た。
大田原マラソン、沿道の観客が多い訳じゃない。
なぜなら人口密度が低いから(苦笑)。
でも、所々で応援してくれるのはほんと嬉しい。
特に。家族で応援してくれていて、小さいお子さんの応援とか。
軒先に出て応援してくれるおじいちゃんおばあちゃんとか。
できるだけ応援には「ありがとう!」と手を振って応える。
で、福原小の給水をすぎたら、KNKさんの突然の応援。
びっくりちゃいました。
またまた元気もらって張り切り過ぎないように、これまた2回目の橋も無難に通過。
とにかく一定ペースと自分に言い聞かせる。
微妙に暑くなってきて。
周囲は汗ダクの方もいる。
自分はこのペースならまだ大丈夫。
橋を渡ってから新宿ライスセンターの交差点を右折。
ここで約20km。もうちょっとで中間地点。
この先は、約5kmのコース最低地点までの下り基調。
箒川の対岸が実家になるのですが。
この区間は。
その昔、自分が自衛隊(少年工科学校)をやめて、大学受験のためにシコシコと1年間、独学で宅浪していた時期に、あてもなくジョギングしていた区間。
まさか将来フルマラソンとか超ウルトラマラソンとか、走ってるとは、その頃は全く思わず。
こんなオッサンになってるとは、その当時は思いもよらず。
その当時の自分に、元気に50過ぎても走り待ってるよと言って聞かせてやりたい。
すると。超ウルトラのベテランなINGKさんが。
フルでもサブ3レベルなのですが、今日は調子悪そう。
お互い、ゴール目指して頑張りましょう。
そんなこんなで気が付いたら、4分30秒程度になって、ハーフ地点を通過。
ハーフ地点の通過タイムは1時間38分50秒。
自己ベストの3時間20分を更新するには、貯金は2分20秒。
4分40秒を意識しすぎたか。
もっと突っ込むべきだったか。
とかとか思い始める。
そう思ってると。
声をかけられた。
WDさんだった。
一緒に行きましょうと声をかけるけど。
ペースが上がらないらしい。
もうちょっと前にSZKさんがいるよとのことで、やる気になる。
すると。
10km手前で見かけた良いペース&ピッチな方が追い抜いていく。
ペースはたぶん4分30秒くらい。
ついてこうかどうか迷ったけど。
まだ脚は残っている。
自己ベストのためには今の貯金は心もとない。
気持ちを切り替えて後ろにつかせてもらう。
その方のフォームはスムーズでピッチも安定しているので、自分もリズムよく走れる。4分30秒でもきつくない。
ずっと後ろにくっついてるのもマナー違反だよなと思って挨拶させてもらう。
「すごく安定したフォームですね」
「すみません、後ろにつかせてください」
と、断ってから、なんとかくっついていく。
ありがとうございます!
すると。
20km手前から抜くことが多くなったけど。
そこからは、ほぼ抜かれることはなくて抜く一方。
気持ちよく走れるのと同時に。
「このまま4分30秒のペースでどこまでいけるのかオレ」
と不安な気持ちもよぎる。
そもそも。
5分切って走る練習なんて、たいしてしてなくて。
1週間前には、4分30秒で20kmは走れたけど。
それ以上は走ってない。どこまでいけるのかオレ。
撃沈するときのパターンでいうと。
「走れているときにペースダウンするのは難しい」
ってのがあります。
そのまま走り切れるか撃沈するか。
なんて思ってると、SZKさんの背中が見えてきた。
SZKさんに「行きますよ」と声をかける。
しかし、いまひとつペースが上がらないらしい。
25kmを過ぎて、そこから緩い登り基調。
例年なら北風で向かい風になりそうだけど。
今日は緩い追い風。
ラッキーと思いたいけど、気温が上がった中での緩い追い風は、逆に無風状態になって体温が上がってしまったりしてバテちゃうこともある。
ゼネラル給水では毎回給水しつつ、かぶり水やスポンジで体を冷やしながら走る。
緩い登り基調になってきたけど、先行する方のペースは相変わらず4分30秒くらい。
すごいな、全然乱れない。
周囲は、ペースが落ちてくる方が増えてきた。
自分は25kmすぎても4分30秒を維持できている。
残り17㎞、このままイケるのかオレ。
30kmを過ぎるとアップダウンが出てくる。
登り基調になると先行している方のペースについて行けない。
でも、下りで追いつく。
そのあと33kmくらいの一番の登り坂が登場。
またまた登りで離されるけど。
下りで追いつく。
自分的には下りだったらもうちょとペースが上がるので、先行させてもらう。
「引っ張ってもらいました。ありがとうございます!」
「なんとか自己ベスト達成できそうです」
そう伝えると。
「なんだか太ももの調子があぶない」
とのこと。
自分は走れる下りは大好物なのと、まだ脚は残っていたので先行させてもらう。
ほんとありがとうございました!
そのあと35km手前の折り返し地点で、TKDさんとスライド。
ナイスランです!
そのあとの35km地点を通過。
残り10㎞切ってる。
このままイケるか。
37km過ぎて残り5kmの看板見てラストスパート!
って、思ったら、ふくらはぎがピクピクしてきた。
脚攣り警報が発令された。
まずいまずいと思いながら芍薬甘草湯を投入。
頼むよ、あと5km待ってくれと自分の脚に伝える。
「こんなペースで走る練習してないから!」
とふくらはぎが反抗期なのが分かる。
そりゃそうだよな。
そこをなんとか。
と自分のふくらはぎに謝りながら走る。
なんとか4分40〜50秒は維持できてる。
ゴールまで撃沈しなければ自己ベストだ。
そう思ってると。
40km手前でTKDさんの背中が。
「ナイスランです! 行きますよ!」
と声をかける。
まだまだ元気そうでしたが、来週のイベントに向けて調整ランとのこと。
ていうか、調整ランでこのペースはすごい。
そんなんで40㎞過ぎたあたりで、今度はSZKRさんの背中が見えた。
これまた
「一緒に行きますよ!」
と声をかける。
ここまで来たら気持ちで走るしかないけど、自分一人よりも一緒の方が張り合える。
※順位を張り合うとロクなことはない
※しかし完走確実になったら話は別
攣りそうになるふくらはぎをかばいながらだと。
普段からヘンテコなフォームがさらにいっそうヘンテコになる。
ふくらはぎが使えないから、まったくバネが使えない。
ふくらはぎに刺激を与えないよう。足首の可動域を最低限にして走る。
ペースはまだ4分台を維持できてる。
いやもうペースを維持するのがマジきついです。
スタートする前もゴール後も。
「フルマラソンなんて距離的に楽勝でしょ?」
って言われてたけど、距離とキツさは比例しない。
フルマラソンの休めないキツさはほんとキツイ。
これがジャーニーランとかトレランとかなら、エイドで休んだり、登りで歩いたりできるけど。
フルマラソンって、
「歩いたら負け」
みたいな雰囲気がある。
ラスト2kmとか競技場に入ってからとか。
なんとか脚攣りをごまかしながら、気分はラストスパート。
※実際はペースは上がってない。
文字どおり最後のチカラを振り絞ってゴール!
【ゴール後】
タイムは3時間17分03秒。
いやあよくやった>オレ
。
スプリットを確認すると。
前半ハーフが、1時間38分50秒。
後半ハーフが、1時間38分13秒。
おおお、まさか後半の方がペースが上がっているとは。
後半に後ろにつかせてもらった方と、応援してくれたお知り合いさんと、沿道の皆さんの応援、スタッフの皆さんのおかげです。ありがとうございました!
ゴールしてからは。
ひょんなことで脚攣りしそうで、まともに動けない。
それどころか脇腹とか背中まで攣りそうになってきた。
あらためて、フルマラソンはきついなあと思い知らされました。
「大田原マラソンのレポ②:タイム分析編」に続く。