先日の記事(とりあえず肌質・色の改善をしたいならコレ!①)の続き〜
シミや赤みも気になるし、毛穴も気になるし、なんとなくざらざらしている、肌をキレイにしたい
と言う場合、とにかく平均値を上げてくれる治療は、
① フォトRF照射
ですが、こちらは、お顔全体的に治療をしていく方のための治療。
それもしたいんだけど、
もしくは、それもやりつつ、
特に濃いシミが部分的にある場合、フォト照射だけだと結構回数が必要になったりするので、
とりあえず濃い目立つシミだけでも早めに減らしたい、薄くしたい。
という方もいらっしゃいます。そんな時はこちら
トライビームのシミスポットレーザー、の出番です。
ただ、こちらも照射後の色素沈着や再発をできるだけ少なくする様々な注意点があります
両頬の目立つ色素斑にトライビームのシミスポットを照射した結果。
一旦は2週間後にキレイに瘡蓋が取れましたが、
1ヶ月経つ頃に、一部の顎下の方のシミは若干色戻りが見られております。
こちらにはハイドロキノン外用などの美白剤が4ヶ月〜6ヶ月程必要です。
美白のスピードアップのために、レーザートーニングをお勧めする場合もあります。
一般的に、レーザー照射後の一時的な色素増強(炎症後色素沈着)は、50%の高確率で起こる、と言われております。
特に赤みを帯びた、なんとなく炎症を起こしかけている?または起こしているシミだと起こりやすいし、顔を擦って洗う癖のある方や、お肌が弱くて赤くなりやすい、乾燥しやすい方、乾燥しやすい部位、擦れやすい部位のシミ、肝斑がある部位(肝斑も炎症があるため)のシミが要注意・・・
ですので、その危険がある方で、レーザーや光治療など熱刺激を加えるような施術をご希望の場合は、1−3ヶ月ほど、内服・外用によるプレトリートメントをしっかり行って頂くのが、危険を減らすコツになります。
ただ、そうして色々気をつけてやっていても、それでも、レーザーの刺激反応による色素沈着が出ることはあります。
あくまでも、それは一時的なもので、エイジングケアとしての正しいスキンケアや、徹底したUV対策、保湿、美白剤(ハイドロキノン外用など)を続けていれば数ヶ月〜半年くらいで薄くなっていくので、焦らずケアを続けることが大事です
比較的薄いシミ、も一応スポット照射で薄くなります。
が?このくらいの薄いシミなら、フォト照射の方がリスクも少なくて良かったりします。
ただリスクより費用を取るなら?全部合わせて1cm以内の場合、シミレーザーの方が費用はお安いです。
レーザー照射後は、一番大事なところしばらく2週間はテープを貼り放し。これは守ってくださいね
色戻りを最小限にするには、テープを貼るなどしてとにかく触らない。様々な刺激から守る
と言うのが大原則であり何よりも大切なのです。
なるべく触らないようにして、場合によっては更に2週間(計4週間)貼ってもらいつつ、その後のアフターケア(シミ内服薬や、色素沈着(色戻り)が出た場合のハイドロキノン軟膏など美白剤、徹底的な紫外線予防)も数ヶ月続けていかないと、一旦剥がれてなくなった、と思ったシミがまたすぐに再発します。
だから手早く簡単に、、と言っても、照射そのものは1−2回の照射で済むかも?ですが、意外とアフターケアの手間は、フォト照射より、面倒かもしれません。そしてできれば土台となるプレトリートメントも、照射前にしっかり最低1ヶ月はやっておきたいところ。
このプレトリートメント、当院では基本的に、
①エイジングケアとしての「皮膚の老化を防ぐスキンケア方法」
②シミ内服薬
③美白外用薬(ハイドロキノンクローム、トラネキサム酸ローション、ビタミンCクリーム、コウジ酸クリームetc.)
のセットで指導しております。
とにかく美白美肌治療の根本を担う、土台となる部分です。
ですが、中には飲み忘れが多かったり、紫外線予防甘かったり、塗り忘れも多くて、なかなか内服薬・外用薬が減ってない方いらっしゃいます。機器を使用すると、ついついそれだけに頼ってしまい、いつの間にか内服外用をやめていたり、スキンケアも今まで通りに戻ってしまったりする方もいらっしゃいます。
これは治療効果に差が歴然と出ていますのでご注意ください本当に勿体無いです
逆に言うと、特に機器を使用していなくても、日々のスキンケアの徹底(自己流や思い込みに注意)、内服・概要を徹底するだけで、レーザーでもやったかのように変化する方もいらっしゃいます。というか9割の方はかなりきれいになります。
画像の公開をご了承頂いた方です。両頬に多発する点状・斑状のシミが気になって治療したいと言う患者様。
1ヶ月間、スキンケアの徹底と、ハイドロキノン外用と、内服薬3種類をきっちり続けて頂いた結果です。
![爆 笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
![飛び出すハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/610.png)
そしてシミ治療しかしておりませんが、スキンケアの変化と、内服薬の影響で、ついでに肌艶やハリも出て、質感の改善も出ております。
(右下棒グラフ参照・凹凸の差が少ないと、写真上のドットの分布も減ります)
毎日自分の顔を鏡で見ていると、なかなかこういった変化は比較してみないとわかりませんが、ちゃんと毎日のケアの効果がこうして数値化してきっちり評価してみると、目に見えて確認できるのは嬉しいものです。(ぜひ皆様時々VISIA撮りに来てみて下さいねVISIA 1320円/回)
なぜなら、皮膚の老化は、結局は進行性なのです。
治療がうまく行って、ブレーキはかけられても、ひとときの間ゆっくり鈍らせているだけであって、照射したらおしまい、もう出てきません、なんていうシミはありません。やっぱりその後もできるだけ再発を遅らせるようにするためには、受けた治療を無駄にしないための、日頃のスキンケアや紫外線予防だったりします。
そんなふうに言うと、大変だなーと思うかもしれませんが、ズボラな私でも、紫外線クリームはたっぷりいつ何時でも塗って、仕事柄様々な美容液を試し続けていたら、9年前の自分よりも、シミの少ないお肌になっているようです
でもレーザーは受けたことはほぼないし、光照射は6年前くらいに1回くらいだし、セラピューティックも5年前にやったのが最後だし、美白治療という治療はほぼしてません・・・
9年前の写真がたまたま残っていたので引っ張り出してみました左の方が当然若いのだけど、左はメイクしていてこれ。
9年前、38歳くらいの時の画像。
Beforeは、こんなにシミあったんだー、、と意外でした。当時、自分がシミがあるなんて気にしてなかったしあまり気づいてもなかった....
メイクしても隠せていないシミが結構ありますよねー
それが、スキンケアだけでもそこそこ、それなりに継続していたら、こんなにちゃんと効果は出るんですお金かければいいってもんじゃないですね
UVクリームは、個人的に合わないものが多いので、そこは美容クリームレベルの良いものを必ず毎日外出の予定がなくても塗ります。(今はリビジョン・インテリシェイド トゥルーフィジカル)艶が出て、ペプチド・ビタミンC配合の美容液のようなUVクリームお勧めです
そしてハイドロキノンは使ってませんが、高濃度レチノールは大体欠かしません。(現在はリビジョンAアドバンス0.5)
そして、何よりわたしズボラなので、洗顔がめんどくさい。ダブル洗顔なんてもう10年以上やってません。クレンジング不要のメイクで、オールインワン洗顔のみ。
まあ、洗顔やクレンジングについては、肌質の差もあるし、ニキビができやすい方もいるし、クレンジングと洗顔はきっちり分けるべき、と言う考え方もあるし、一概に全ての方に当てはまるわけではないですが、顔は触らない方が老けない。乾燥すると老ける。というのはやはり鉄則。
日々の洗顔を含めたスキンケアや、UV対策がシミの治療の1番の土台であることは間違い無いです。
手っ取り早く、目立つシミを減らす方法はあるけれど、それは土台の治療を続けてこその生きるものであることを、忘れてはなりません。
とにかく、内服はなるべく飲み忘れない(時々、1ヶ月分が2ヶ月ほどもっている方も見受けられます・・・がそういう方は効果もそこそこ・・・)。
UVケア(塗り直しなど)怠らない。洗顔はシンプルに。
現在、シミ治療中の方は、もう一度シミ治療の基本が疎かになっていないか、振り返ってみて下さいね