第七話 思えば思うほどソウルジェムがにごるだけ。
「よっ!蜜柑!今日は一緒にかえろーぜ」さいきんこえをかけてくる蜜柑の幼なじみの短川 安威鬼だった。
「ちょ、今日はクレープ屋行くから無…」「じゃあ俺も連れてって」安威鬼が蜜柑の髪の毛をくしゃくしゃになでる。
「でもあんた部活あんじゃないの?」にやっと蜜柑が笑う。
「部活は休むから。だって今日は特別な日だからな」蜜柑はがっくり。
蜜柑はクレープ屋に行くわけではない。魔女狩りに行くのだ。
「私、さきかえるっ!」蜜柑は逃げた。走りながら考える。キュぅべぇはあの日から出てこない。逃げたのだろうか。
「っ…ただいまっ!」蜜柑は靴を脱ぎ捨てる。ダンダンダンっと二階の部屋へと駆け上がる。
「蜜柑ー。お遣い行ってくれるかしらー?」母が下から叫ぶ。
「ママー。今お勉強やってるから話しかけないでっ!」「蜜柑…そうだったの!?きゃぁぁぁっ」本当は勉強なんかしない。友加里と魔女のことやソウルジェムのことについて話し合うのだ。
「きたよー!」友加里が空間移動してきた。「わわっ!ちょ、ちょっとぉ~…」「あ、ごめんっいきなりっっ」
蜜柑はさっきひっそりともってきたお菓子とジュースをテーブルに置いた。
「…ねぇ友加里ちゃんパリパリキュぅべぇのことモグモグどう思う?サクサク」「私…信じたくない…かも…パリパリ」
「…今私好きな人がいるんだ…」蜜柑が食べる手を休める。「でもね私もう死んでるんだよ?告白なんて無理だよね」きゅっと蜜柑が目をつぶる。
するとピンポーン。安威鬼が来た。「なに?安威鬼くんっていうか来たの!?」その姿は…
「た すけ…て」安威鬼は血だらけになっていた。言葉を言い終えると安威鬼の首が―。
「安威鬼…くん?」蜜柑は泣きながら首を右へ振る。
そして外を見ると―、さっきまで平和だった、この街が今では大きな結界になっている。このすべての街の部分が。
悪魔は言う。「僕と契約して魔法少女になってよ!」
-tobecontinued-
第六話 真実と嘘。
「僕たちは、君たちが魔女になったときの発せられるエネルギーを回収するために契約してほしかったんだ」キュゥべぇはにこっと微笑んだ。
「それ…私たちが死ねって言う意味?だましてたの?魔女退治とか言ってそのために?」蜜柑はソウルジェムをぎゅっとにぎりしめる。
「…私、あの時キュゥべぇと契約したことは無意味だったの…?」友加里の契約は〝家族とずっといられますように〟だった。
しかし、それが。自分はいつか魔女になってしまう。そうなれば家族と一緒にいるなんてとんでもない。家族が魔女といるということだ。
「大丈夫!君たちが死ぬことで役立つんだよ。だから無意味とは言わないよ。」キュゥべぇは陽気にいった。
「…?」友加里は自分のパールのような薄ピンクのソウルジェムに鏡のように映っている自分の姿を見つめる。
「ぼくの役目はね、この宇宙の寿命を延ばすことなんだよ。君はエントロピーっていう言葉を知ってるかい?簡単にたとえると焚き火で得られる熱エネルギーは木を育てる労力とつりあわないってことさ。」
「……、」
「だから僕達は熱学力の法則にとらわれないエネルギーを探し求めてきた。」
「そうして見つけたのが魔法少女の魔力だよ。最初この世界の人々が感情を持っていることでびっくりしたよ」
「そして、」
「とりわけ最も効率がいいのは第二次性長期の少女の希望と絶望の相転移…」
「ソウルジェムが燃え尽きてグリーフシードへと変わる瞬間に壮大なエネルギーを発生させるんだ。」
「それを回収するのが『インキュベーター』の役割なのさ」
二人は頭の整理がつかない。
「…じゃあさっきの子は…?もうエントロピーに変わったの…?あの子の体は?ねぇ、インキュベーター…教えてよ…」
「だからあの子の体はさっき、」
『割れて粉々になったじゃないか』
「…ぇ?」
蜜柑はぱたんっとひざを突く。なにもかも…もう分からなくなってしまった。
「君達がせいぜい体をコントロールできるのは百㍍圏内が限界だからね。」
「どういう意味?なんのこと?ねぇ!!!」
「あの子はどうなったの!??」すると〝あの子〟が結界の奥から転がって出てきた。
「大丈夫?!ねぇ!返事してよ!…」蜜柑は涙を流す。ぎゅっと目を閉じるほど涙があふれてくる。
『だからそっちはぬけがらなんだって。』キュゥべぇがにやぁっと口を横へ広げる。まるで悪魔のように。
「よく考えてごらんよ。そんな壊れやすくて怪我をしてしまう体で魔女と戦ってほしいなんてためないよ。でも魂をソウルジェムに変えることによって魔力を効率よく運用できる。コンパクトだしね。その今の体はハードウェアでしかないんだ。」
私はもう死んでいる。あの時から。
-tobecontinued-
「僕たちは、君たちが魔女になったときの発せられるエネルギーを回収するために契約してほしかったんだ」キュゥべぇはにこっと微笑んだ。
「それ…私たちが死ねって言う意味?だましてたの?魔女退治とか言ってそのために?」蜜柑はソウルジェムをぎゅっとにぎりしめる。
「…私、あの時キュゥべぇと契約したことは無意味だったの…?」友加里の契約は〝家族とずっといられますように〟だった。
しかし、それが。自分はいつか魔女になってしまう。そうなれば家族と一緒にいるなんてとんでもない。家族が魔女といるということだ。
「大丈夫!君たちが死ぬことで役立つんだよ。だから無意味とは言わないよ。」キュゥべぇは陽気にいった。
「…?」友加里は自分のパールのような薄ピンクのソウルジェムに鏡のように映っている自分の姿を見つめる。
「ぼくの役目はね、この宇宙の寿命を延ばすことなんだよ。君はエントロピーっていう言葉を知ってるかい?簡単にたとえると焚き火で得られる熱エネルギーは木を育てる労力とつりあわないってことさ。」
「……、」
「だから僕達は熱学力の法則にとらわれないエネルギーを探し求めてきた。」
「そうして見つけたのが魔法少女の魔力だよ。最初この世界の人々が感情を持っていることでびっくりしたよ」
「そして、」
「とりわけ最も効率がいいのは第二次性長期の少女の希望と絶望の相転移…」
「ソウルジェムが燃え尽きてグリーフシードへと変わる瞬間に壮大なエネルギーを発生させるんだ。」
「それを回収するのが『インキュベーター』の役割なのさ」
二人は頭の整理がつかない。
「…じゃあさっきの子は…?もうエントロピーに変わったの…?あの子の体は?ねぇ、インキュベーター…教えてよ…」
「だからあの子の体はさっき、」
『割れて粉々になったじゃないか』
「…ぇ?」
蜜柑はぱたんっとひざを突く。なにもかも…もう分からなくなってしまった。
「君達がせいぜい体をコントロールできるのは百㍍圏内が限界だからね。」
「どういう意味?なんのこと?ねぇ!!!」
「あの子はどうなったの!??」すると〝あの子〟が結界の奥から転がって出てきた。
「大丈夫?!ねぇ!返事してよ!…」蜜柑は涙を流す。ぎゅっと目を閉じるほど涙があふれてくる。
『だからそっちはぬけがらなんだって。』キュゥべぇがにやぁっと口を横へ広げる。まるで悪魔のように。
「よく考えてごらんよ。そんな壊れやすくて怪我をしてしまう体で魔女と戦ってほしいなんてためないよ。でも魂をソウルジェムに変えることによって魔力を効率よく運用できる。コンパクトだしね。その今の体はハードウェアでしかないんだ。」
私はもう死んでいる。あの時から。
-tobecontinued-
第五話 魔女になれば心は、ソウルジェムは。
「はぁぁ…テストどうだろぉ~…」蜜柑は頭がむずむずする。
「んもぉぉぉ!友加里ちゃんにこの迷った心を空間移動してほしい!」「どぉしたのぉ?」と友加里が大きな木の上に座っていきなり降りてくる。
「!?。わわっ、ちょっと~なんでここにいるのさぁ。まさか魔女のこと?今はそんな気分では…」「ちがうもんっ!友加里はあなたのいってる桜道明学院に転校しようと思うっていいにきただけなんだからぁ!」友加里はほっぺをふくらませる。
その時かすかに感じた。魔女の気配を。
「今すぐいこう!」蜜柑は通学路ではない森のほうへと姿を消していった。
「ハッピーハッピークローバー!」友加里の魔法ステッキで空間移動をし、魔女の居場所へとついた。
「ついた!ここね!」蜜柑の指を指すところには廃校した学校があった。
こんなところにあったなんて。すると。いきなり魔女の気配が消えた。
「ぇ!?なんで…まさか魔女が移動した!?」そう叫んだとき一人の少女が学校から出てきた。
その姿はぼろぼろで制服は桜道明学院のもの。右手には真っ黒なソウルジェム。
蜜柑たちは倒れた少女に声をかけた。少女は「ぅ…ぁ…」と何かを伝えそうだった。
その時。
少女のソウルジェムがピキッと音を鳴らし割れた。
中からは黒い液体がでてきそれが固まり呪いの様に形を作った。そしてそれは少女の体を奪っていった。
『ぇ…?』蜜柑はそれしかいえなかった。意味がわからなかった。
今、自分はさっきまで森にいたのになぜ結界にいるのか。
なぜ、少女は消えたのか。
ソウルジェムがなぜ割れて結界を作ったのか?
ふと、思った。ソウルジェムとは何なのか?
「やれやれ…もう気付いてしまうなんて早すぎるよ。蜜柑。」蜜柑は使い魔に攻撃をされている。しかしそんなことも無視してキュゥべぇをにらむ。
「どういうこと?気付く?あなたまさか私達に言ってないことがあるんじゃないの?」
「そんな興味があるなら教えてあげるよ。ソウルジェムの秘密をね。そして僕はどうして魔法少女を生み出そうとするのか。」
蜜柑はソウルジェムを見つめる。光の裏には暗闇があるということ。それを気付くということ。
-tobecontinued-
「はぁぁ…テストどうだろぉ~…」蜜柑は頭がむずむずする。
「んもぉぉぉ!友加里ちゃんにこの迷った心を空間移動してほしい!」「どぉしたのぉ?」と友加里が大きな木の上に座っていきなり降りてくる。
「!?。わわっ、ちょっと~なんでここにいるのさぁ。まさか魔女のこと?今はそんな気分では…」「ちがうもんっ!友加里はあなたのいってる桜道明学院に転校しようと思うっていいにきただけなんだからぁ!」友加里はほっぺをふくらませる。
その時かすかに感じた。魔女の気配を。
「今すぐいこう!」蜜柑は通学路ではない森のほうへと姿を消していった。
「ハッピーハッピークローバー!」友加里の魔法ステッキで空間移動をし、魔女の居場所へとついた。
「ついた!ここね!」蜜柑の指を指すところには廃校した学校があった。
こんなところにあったなんて。すると。いきなり魔女の気配が消えた。
「ぇ!?なんで…まさか魔女が移動した!?」そう叫んだとき一人の少女が学校から出てきた。
その姿はぼろぼろで制服は桜道明学院のもの。右手には真っ黒なソウルジェム。
蜜柑たちは倒れた少女に声をかけた。少女は「ぅ…ぁ…」と何かを伝えそうだった。
その時。
少女のソウルジェムがピキッと音を鳴らし割れた。
中からは黒い液体がでてきそれが固まり呪いの様に形を作った。そしてそれは少女の体を奪っていった。
『ぇ…?』蜜柑はそれしかいえなかった。意味がわからなかった。
今、自分はさっきまで森にいたのになぜ結界にいるのか。
なぜ、少女は消えたのか。
ソウルジェムがなぜ割れて結界を作ったのか?
ふと、思った。ソウルジェムとは何なのか?
「やれやれ…もう気付いてしまうなんて早すぎるよ。蜜柑。」蜜柑は使い魔に攻撃をされている。しかしそんなことも無視してキュゥべぇをにらむ。
「どういうこと?気付く?あなたまさか私達に言ってないことがあるんじゃないの?」
「そんな興味があるなら教えてあげるよ。ソウルジェムの秘密をね。そして僕はどうして魔法少女を生み出そうとするのか。」
蜜柑はソウルジェムを見つめる。光の裏には暗闇があるということ。それを気付くということ。
-tobecontinued-
第四話 魔法と仲間と協力と。
「いくよっ!蜜柑!」「ОK!」蜜柑は結界に入る。
(やけにこの結界にもう一人魔法少女の気配がする…もしや…)キュゥべぇは立ち止まる。
「ど、どうしたの?キュゥべぇ。」「いやなんでもない…。」蜜柑は走る。妙にこの結界は使い魔が出てこない。
「蜜柑。これは使い魔の結界だ。結界が不安定だからね。」蜜柑はほっとする。まだ半人前の自分は使いまでも大変だけど。
「来たよ!蜜柑!油断は禁物に!」「わかってるって!」手に力が入る。そして武器の光の塊を取り出した。光の魂は自由自在にいろんな形にできる。とにかく便利だ。
「いきなさい!光の塊たち!」蜜柑は手を前に。そのとたん光が剣の形になって使い魔どもに攻撃をする。
しかし。
当たらない。通り抜けて蜜柑の方へ方向転換した。
「って…えぇ!?ちょ、ちょちょ、にげろ~~~!」蜜柑は光に追われる。ついに行き止まりになった。「助け…もうだめぇぇ…」
シュバッ。
「…!?ぇ?」光の塊がまたまた方向転換。するときずけば前には見知らぬ魔法少女。
「だ~いじょ~ぶですかぁ?」蜜柑は焦る。「えっとぉとりあえず怪我は…ちょっとだけだし…その…」
「ハッ…だ、だめだよ!お怪我は病気の元!ぇぃっ!」少女がもっていた矢を弓で地面に指した。すると蜜柑のちょっとした(たいしたことない)怪我が治った。
「ありがとう!あの…お名前は?」「なんだっけ?」「え。ぇェ!?」(相当の天然さんだ…)
「あ。思い出した~。姫川 友加里だよ~。」「よろしく!ぁ。さっき私の放った光の塊をどうやって操れたの?」蜜柑はワクワク。
「それはえっと私のこの矢を魔法ステッキに変えて~瞬間移動したんだ!ありゃ?ちがうな。空間移動か。それで角度を変えて向こう側へ行かせたの。」
「す、すごい…ベテランなの!?」目がキラキラ光る。
「ごめんね。お話してたら使い魔に囲まれちゃった☆テヘッ」蜜柑は立った。
「友加里ちゃん、お願いがあるの。私が光を放つから、それを空間移動して。」さっきまで光っていた目が力強い目に変わる。
「わかったよ!じゃあ放って!」シュッシュッ。「いっくぞぉ~!ハッピーハッピークローバー!」
どんどん使い魔たちが減っていく。そして結界が消えた。
「やったぁ!友加里ちゃん!やっ…あれ?」そこにはもう友加里の姿がなかった。
-tobecontinued-
「いくよっ!蜜柑!」「ОK!」蜜柑は結界に入る。
(やけにこの結界にもう一人魔法少女の気配がする…もしや…)キュゥべぇは立ち止まる。
「ど、どうしたの?キュゥべぇ。」「いやなんでもない…。」蜜柑は走る。妙にこの結界は使い魔が出てこない。
「蜜柑。これは使い魔の結界だ。結界が不安定だからね。」蜜柑はほっとする。まだ半人前の自分は使いまでも大変だけど。
「来たよ!蜜柑!油断は禁物に!」「わかってるって!」手に力が入る。そして武器の光の塊を取り出した。光の魂は自由自在にいろんな形にできる。とにかく便利だ。
「いきなさい!光の塊たち!」蜜柑は手を前に。そのとたん光が剣の形になって使い魔どもに攻撃をする。
しかし。
当たらない。通り抜けて蜜柑の方へ方向転換した。
「って…えぇ!?ちょ、ちょちょ、にげろ~~~!」蜜柑は光に追われる。ついに行き止まりになった。「助け…もうだめぇぇ…」
シュバッ。
「…!?ぇ?」光の塊がまたまた方向転換。するときずけば前には見知らぬ魔法少女。
「だ~いじょ~ぶですかぁ?」蜜柑は焦る。「えっとぉとりあえず怪我は…ちょっとだけだし…その…」
「ハッ…だ、だめだよ!お怪我は病気の元!ぇぃっ!」少女がもっていた矢を弓で地面に指した。すると蜜柑のちょっとした(たいしたことない)怪我が治った。
「ありがとう!あの…お名前は?」「なんだっけ?」「え。ぇェ!?」(相当の天然さんだ…)
「あ。思い出した~。姫川 友加里だよ~。」「よろしく!ぁ。さっき私の放った光の塊をどうやって操れたの?」蜜柑はワクワク。
「それはえっと私のこの矢を魔法ステッキに変えて~瞬間移動したんだ!ありゃ?ちがうな。空間移動か。それで角度を変えて向こう側へ行かせたの。」
「す、すごい…ベテランなの!?」目がキラキラ光る。
「ごめんね。お話してたら使い魔に囲まれちゃった☆テヘッ」蜜柑は立った。
「友加里ちゃん、お願いがあるの。私が光を放つから、それを空間移動して。」さっきまで光っていた目が力強い目に変わる。
「わかったよ!じゃあ放って!」シュッシュッ。「いっくぞぉ~!ハッピーハッピークローバー!」
どんどん使い魔たちが減っていく。そして結界が消えた。
「やったぁ!友加里ちゃん!やっ…あれ?」そこにはもう友加里の姿がなかった。
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第三話 それでも戦う少女達。
ピーポーピーポー 。ウウウゥゥゥゥンー。 サイレンがなりひびく。そして、横では話し声がひそかに聞こえる。
「園咲さん家の蜜柑ちゃん…奇跡よねー…普通ならあんな地震でがれきが出て崩れたら潰れちゃうのに怪我も汚れもなく、全くの無傷だそうよ。」「でも、その後無事なのは確認できたらしいけど行方不明なんだって。大丈夫かしら…」
そう。あの時、蜜柑はがれきで押しつぶされそうになった。というか、押しつぶされかけたのだった。
その時、キュゥべぇが光を差し伸べたのだった。ソウルジェム。それは、願いから生まれる光だった。
蜜柑のソウルジェムは明るい黄緑色のソウルジェムだった。まるで蛍の光のようだった。
今、蜜柑は戦場―。つまり魔女の結界にいた。
「く…や、やっぱ最初から魔女は…さ すがに…やばいかも、、、。」「蜜柑!気をつけて!後ろから魔女の攻撃が来るよ!早く防御に備えて!」「きゃ…ちょ、ぃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
「蜜柑、逃げよう!早く結界から出るんだ!もう諦めよう!」「だ…めだってばぁ…まだ死ぬわけにはいかない!」
そのとたん光が蜜柑のソウルジェムから放たれた。するとみるみるうちに、蜜柑の傷が治っていく。
「…まさか君は…かつて神になった…まどかの―。」その言葉を消すように光の集中攻撃が始まる。
蜜柑は驚いた。そんな力が私にあるなんて。嬉しかった。魔女は強くて怖いけど、こんな自分が役に立てるなんて。
すごく嬉しい。どこからか勇気と自信がみなぎってきた。
魔女が叫びを上げて塵になっていく。そして結界は消えた。
「蜜柑。初めてにしてすごかったよ!あんな最初から魔女を倒すなんて!」キュゥべぇが尻尾を振る。
「ぇ…そ、そぉかな!?で、でももっと強い敵も出てくるし…油断禁物だょっ!」蜜柑は手をぎゅっと握る。
しかし。なぜか。手から汗が出てくる。震える。すごく本当は怖かった。
蜜柑は思った。仲間がほしい、と。
その帰りキュゥべぇに聞いた。「ねぇねぇキュゥべぇ。私以外にこの街に魔法少女っていないの?」
「…残念だが…この街は君しか魔法少女がいないんだ。でもこの街には魔女が多すぎる。でも、もうすぐあの子が来ると思うよ」
その日蜜柑は保護された。
その夜、蜜柑は仲間と共に戦う夢を見た。
-tobecontinued-
ピーポーピーポー 。ウウウゥゥゥゥンー。 サイレンがなりひびく。そして、横では話し声がひそかに聞こえる。
「園咲さん家の蜜柑ちゃん…奇跡よねー…普通ならあんな地震でがれきが出て崩れたら潰れちゃうのに怪我も汚れもなく、全くの無傷だそうよ。」「でも、その後無事なのは確認できたらしいけど行方不明なんだって。大丈夫かしら…」
そう。あの時、蜜柑はがれきで押しつぶされそうになった。というか、押しつぶされかけたのだった。
その時、キュゥべぇが光を差し伸べたのだった。ソウルジェム。それは、願いから生まれる光だった。
蜜柑のソウルジェムは明るい黄緑色のソウルジェムだった。まるで蛍の光のようだった。
今、蜜柑は戦場―。つまり魔女の結界にいた。
「く…や、やっぱ最初から魔女は…さ すがに…やばいかも、、、。」「蜜柑!気をつけて!後ろから魔女の攻撃が来るよ!早く防御に備えて!」「きゃ…ちょ、ぃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
「蜜柑、逃げよう!早く結界から出るんだ!もう諦めよう!」「だ…めだってばぁ…まだ死ぬわけにはいかない!」
そのとたん光が蜜柑のソウルジェムから放たれた。するとみるみるうちに、蜜柑の傷が治っていく。
「…まさか君は…かつて神になった…まどかの―。」その言葉を消すように光の集中攻撃が始まる。
蜜柑は驚いた。そんな力が私にあるなんて。嬉しかった。魔女は強くて怖いけど、こんな自分が役に立てるなんて。
すごく嬉しい。どこからか勇気と自信がみなぎってきた。
魔女が叫びを上げて塵になっていく。そして結界は消えた。
「蜜柑。初めてにしてすごかったよ!あんな最初から魔女を倒すなんて!」キュゥべぇが尻尾を振る。
「ぇ…そ、そぉかな!?で、でももっと強い敵も出てくるし…油断禁物だょっ!」蜜柑は手をぎゅっと握る。
しかし。なぜか。手から汗が出てくる。震える。すごく本当は怖かった。
蜜柑は思った。仲間がほしい、と。
その帰りキュゥべぇに聞いた。「ねぇねぇキュゥべぇ。私以外にこの街に魔法少女っていないの?」
「…残念だが…この街は君しか魔法少女がいないんだ。でもこの街には魔女が多すぎる。でも、もうすぐあの子が来ると思うよ」
その日蜜柑は保護された。
その夜、蜜柑は仲間と共に戦う夢を見た。
-tobecontinued-
第二話 「願いは痛みへ。痛みは光へ。」
「おはようございますの♪」「おはよーございますー」「昨日のドラマ見ました?…」「みましたわでもあそこは…」
楽しげな声が聞こえる。ここ、桜道明学院。園咲みかんの中学校だ。学園都市の中学…つまりお嬢様が通う所といっていいだろう。
「……はぁっねむいなぁ…〝あの夢〟のことばっか考えててご飯ぜんぜん食べれなかった~ぅ~」
「おはようございますですわ。」黄輝 晃だ。
「ぁっヒカルさんおはようございますですわ」「どういたしましたの?」「ぃゃぁっっなんでもないよっ…ぁっ…ないですわっ眠かっただけですわぁ~。」
「おはようございますっ二人とも元気ですわねっふわぁ…」誣依拿 衣呂羽だ。
「あっいろはさんどうしたの?あくびなんかして…。」「まぁ、ごめん遊ばせ。寝不足ですわ…。」
「ん~…今日、テストだぁ。ねぇ衣呂羽さん、蜜柑さん。帰りに中学の下にあるファーストフードのところで新作のクレープ食べません?」と晃。
「いいですわね~。私がおごりますわ。」と衣呂羽。
「楽しみですわ。私は…ッ…!?」いきなり蜜柑の頭に激痛がはしる。キーンとアイスを食べたときのようにしみる痛さだ。その場に蜜柑は倒れた。
「蜜柑さん!?ど、どういたしましたの?」「大丈夫ですか!?だ、だれか救急車を~。」二人は完全にあせって頭がまわらない。
「…ん…こ… こは…?ッ!?ァっ…!?」起き上がろうとしたとき激痛がはしった。…ここは病院らしい。
倒れてから晃と衣呂羽が蜜柑の母に連絡をくれてここまで送ってくれたのだった。
「ハアッハアッ・・・痛…っな、・・・んな・・の?」蜜柑は歯を食いしばる。
『お願いがあるんだ。』
『2回目の忠告だけど君はまだ信じていないようだからもう一回いうよ。』この声は…
『僕はキュゥべぇ。よろしくね。あと忠告というのは…』蜜柑は体が震えた。あの夢の時の声とそっくりだ。というより同じだ。
『僕と契約して魔法少女になってよ!』
ドドドドドドドドド。その意味のわからない言葉のすぐ後に大きな大地震が起きた。
「ぁ…っ…な、なに!?」蜜柑はベッドが揺れて落ちた。その衝撃で頭がくらっとなった。
「みなさん、逃げてください!早く!」この病院のナースが駆けつけて来た。「さぁ、早く!」ナースは蜜柑に気がつかない。そう、蜜柑は一緒に落ちた毛布で隠れてしまってわからなくなっていたのだ。この状態だとナースもあせって、確認する余裕はないだろう。
「ぁ…」蜜柑は声を出そうとした。しかし頭の激痛で喋れない。そして地震の音で、聞こえない。
「さぁ外へ。皆さん大丈夫ですか?」一緒の部屋にいた人も気付くわけがない。なぜならみな老人だった。そんな今日来た人を瞬時で覚えられるわけがない。
(私は……自助もできなかった…。なら…も…ぅっ)
『君は大切な人間だ。かなりの素質を持っているしねたとえ誰にも君に気がつかなくても僕は君を必ず見つける。そして絶望のような未来だって変えられる。』
『園咲 蜜柑。君は魂を祈りに変えてまで変えたい未来はあるかい?』
「…強くなりたい…わ・・・た、し強くなって皆を守りたい・・・」その瞬間、胸の奥から痛みが生まれた。するとその痛みは光へと変わっていくのだった。そしてその光は美しい宝石を生み出した。
『 さぁ、受け取るといい。それが君の運命だ。 』
-tobocontinued-
「おはようございますの♪」「おはよーございますー」「昨日のドラマ見ました?…」「みましたわでもあそこは…」
楽しげな声が聞こえる。ここ、桜道明学院。園咲みかんの中学校だ。学園都市の中学…つまりお嬢様が通う所といっていいだろう。
「……はぁっねむいなぁ…〝あの夢〟のことばっか考えててご飯ぜんぜん食べれなかった~ぅ~」
「おはようございますですわ。」黄輝 晃だ。
「ぁっヒカルさんおはようございますですわ」「どういたしましたの?」「ぃゃぁっっなんでもないよっ…ぁっ…ないですわっ眠かっただけですわぁ~。」
「おはようございますっ二人とも元気ですわねっふわぁ…」誣依拿 衣呂羽だ。
「あっいろはさんどうしたの?あくびなんかして…。」「まぁ、ごめん遊ばせ。寝不足ですわ…。」
「ん~…今日、テストだぁ。ねぇ衣呂羽さん、蜜柑さん。帰りに中学の下にあるファーストフードのところで新作のクレープ食べません?」と晃。
「いいですわね~。私がおごりますわ。」と衣呂羽。
「楽しみですわ。私は…ッ…!?」いきなり蜜柑の頭に激痛がはしる。キーンとアイスを食べたときのようにしみる痛さだ。その場に蜜柑は倒れた。
「蜜柑さん!?ど、どういたしましたの?」「大丈夫ですか!?だ、だれか救急車を~。」二人は完全にあせって頭がまわらない。
「…ん…こ… こは…?ッ!?ァっ…!?」起き上がろうとしたとき激痛がはしった。…ここは病院らしい。
倒れてから晃と衣呂羽が蜜柑の母に連絡をくれてここまで送ってくれたのだった。
「ハアッハアッ・・・痛…っな、・・・んな・・の?」蜜柑は歯を食いしばる。
『お願いがあるんだ。』
『2回目の忠告だけど君はまだ信じていないようだからもう一回いうよ。』この声は…
『僕はキュゥべぇ。よろしくね。あと忠告というのは…』蜜柑は体が震えた。あの夢の時の声とそっくりだ。というより同じだ。
『僕と契約して魔法少女になってよ!』
ドドドドドドドドド。その意味のわからない言葉のすぐ後に大きな大地震が起きた。
「ぁ…っ…な、なに!?」蜜柑はベッドが揺れて落ちた。その衝撃で頭がくらっとなった。
「みなさん、逃げてください!早く!」この病院のナースが駆けつけて来た。「さぁ、早く!」ナースは蜜柑に気がつかない。そう、蜜柑は一緒に落ちた毛布で隠れてしまってわからなくなっていたのだ。この状態だとナースもあせって、確認する余裕はないだろう。
「ぁ…」蜜柑は声を出そうとした。しかし頭の激痛で喋れない。そして地震の音で、聞こえない。
「さぁ外へ。皆さん大丈夫ですか?」一緒の部屋にいた人も気付くわけがない。なぜならみな老人だった。そんな今日来た人を瞬時で覚えられるわけがない。
(私は……自助もできなかった…。なら…も…ぅっ)
『君は大切な人間だ。かなりの素質を持っているしねたとえ誰にも君に気がつかなくても僕は君を必ず見つける。そして絶望のような未来だって変えられる。』
『園咲 蜜柑。君は魂を祈りに変えてまで変えたい未来はあるかい?』
「…強くなりたい…わ・・・た、し強くなって皆を守りたい・・・」その瞬間、胸の奥から痛みが生まれた。するとその痛みは光へと変わっていくのだった。そしてその光は美しい宝石を生み出した。
『 さぁ、受け取るといい。それが君の運命だ。 』
-tobocontinued-
第1話 「それは夢から現実へ。」
>少女は願う。たとえ、命を代償にしてでも――。
朝。少女は憂鬱な気持ちで目が覚める。手は汗がじんわりと染み付いていて、頬はリンゴのように赤い。息は苦しく、今にも喘息になりそうだった。
それでも。お母さんの声は元気で陽気に何事もないように少女の名を呼んだ。
「みかん~朝よ~。起きないと遅刻しちゃうわよ~。」その言葉に〝園咲みかん〟は現実に戻った。
「ふぁい…。今行きますったら~。」少しでも不自然のないように話すがどうしても『あれ』が頭に焼きついてしょうがない。
その『あれ』とは夢の中で起こった。
人形のような猫が喋るのだ。しかしその後ろには血だらけになって死んでいる人達がいた。
大切な人たちが目を瞑ってたおれていたのだ。恐ろしかった。怖かった。
その時人形のような猫はみかんの未来を覆す言葉を発した―。
「君はこんな運命をきっと変えられる。どんな未来だって君の手で覆すことだってできるだから―。」
『僕と契約して魔法少女になってよ』
その時夢は覚めた。しかし妙におかしいのだ。夢が覚めてからも、あの人形のような猫の言葉が忘れられない。
気持ち悪いほどその言葉は生ぬるく忘れられない。
彼女はまだ知らない―。それが未来を大きく覆し絶望へと塗って行く事を・・・・
-tobecontinued-
>少女は願う。たとえ、命を代償にしてでも――。
朝。少女は憂鬱な気持ちで目が覚める。手は汗がじんわりと染み付いていて、頬はリンゴのように赤い。息は苦しく、今にも喘息になりそうだった。
それでも。お母さんの声は元気で陽気に何事もないように少女の名を呼んだ。
「みかん~朝よ~。起きないと遅刻しちゃうわよ~。」その言葉に〝園咲みかん〟は現実に戻った。
「ふぁい…。今行きますったら~。」少しでも不自然のないように話すがどうしても『あれ』が頭に焼きついてしょうがない。
その『あれ』とは夢の中で起こった。
人形のような猫が喋るのだ。しかしその後ろには血だらけになって死んでいる人達がいた。
大切な人たちが目を瞑ってたおれていたのだ。恐ろしかった。怖かった。
その時人形のような猫はみかんの未来を覆す言葉を発した―。
「君はこんな運命をきっと変えられる。どんな未来だって君の手で覆すことだってできるだから―。」
『僕と契約して魔法少女になってよ』
その時夢は覚めた。しかし妙におかしいのだ。夢が覚めてからも、あの人形のような猫の言葉が忘れられない。
気持ち悪いほどその言葉は生ぬるく忘れられない。
彼女はまだ知らない―。それが未来を大きく覆し絶望へと塗って行く事を・・・・
-tobecontinued-
