こんばんは、春希です。
今、こちらは雨が結構強く降ってます。
慈雨という言葉が好きなのですが、万物に恵みをもたらす雨という
意味だそうです。私は字面から、傷ついた心を慈しむそんな感じを
受けます。太陽がガンガン照ってたらしんどくなる時あるじゃん。
あまりにも辛い時は太陽のような強いエネルギーより、そっと包み込む
ような優しい雨の方がいいと思う。
さて、昔からギリシャ神話が好きで自分でも百科事典を一枚一枚見て
ギリシャ神話の登場人物をノートに書きだすなんて事を小学生の時から高校生くらいまでしてました。
私らの子供時代はネットと無かったしね(~_~メ)。
子供ながら神様の横暴な振る舞いに戸惑ってました。
なんで親子なのに子供いてるのとか、白鳥に化けて襲うとか、体が馬で顔が人間みたいな人がいてるのとか?????でした。
あとへび頭のメドゥサーが怖くて、怖くて(◎_◎;) 家に来たらどうしよかとか思ってました。
何となく、ドキドキワクワクして読んでました。
その当時は日本神話には全く興味がなく、神社自体も殆どしらなかったお正月に参拝するくらい。
ご存じの方も多いでしょうが、古代ギリシャも多神教、日本の神道も
多神教という共通点があります。
ギリシャ神話の最高神はゼウスという男神で、日本神話は天照大御神
という女神という大きな違いはありますが、似通った話も結構あります。
私の好きな話にギリシャ神話の「オルフェウス」ていうのがあります。
オルフェウスは竪琴の名手で吟遊詩人です。エウリデュケという美しい
妻がいました。ある日、妻に恋した男に追われてエウリデュケが逃げている時に過って毒蛇を踏んでしまい噛まれて亡くなります。
嘆き悲しんだオルフェウスは竪琴を鳴らしながら冥界まで行き、冥界の
王ハデスに妻を返してくれるように懇願します。オルフェウスの竪琴の
調べに感動しとハデスはエウリデュケをオルフェウスの元に戻す約束をします。地上に出るまで決して振り向かいないという事を前提に。
妻が暗い道を自分の後ろにちゃんと着いて来ているか心配のオルフェウスは地上の灯りが見えた時に思わず振り返ってしまいます。
その途端にエウリデュケは冥界に連れ戻されてしまいました。
(写真は借りました。)
よく似た感じのお話しが日本神話でもありますね。
伊弉諾と伊弉冉のお話しです。
沢山の神を生んだイザナミは最後に火の神「加具土命」を生んで火傷をして死んでしまいます。
嘆き悲しんだイザナギは黄泉の国に行き、戻ってくれるようにイザナミ
に懇願します。イザナミは自分が戻るまで決して姿を見ずに待ってくれ
るように伝えます。
イザナギは我慢出来ずに妻の姿を覗いてしまいました。
そこには変わり果てた妻の姿が・・・・・。
(写真は借りました)
ここから先はオルフェウスと全然違いますが、遥か昔に、全然違う場所
で似通った話があるってのが不思議な事だと思います。
日本は多神教で仏教も根付いているので他の宗教に対しても寛容なのかなと思います。
それはある種、素晴らしいことだと感じています。
伏見稲荷大社より愛をこめて
春希