ゲームの思い出@01【たけしの挑戦状】 | FFとDQをシリーズ全部やってみるよ。

FFとDQをシリーズ全部やってみるよ。

ゲームの進化と共に成長したオトナが、国民的人気ゲームを全部やってみるブログ。

プレイ日記の合間に、FFやDQ以外の思い出深いゲームについても
たまーに、ちょっとずつ書いてみたいと思います。
拙い文章ですが、お暇なときにチラッと読んでもらえるとうれしいです。



FFとDQをシリーズ全部やってみるよ。-たけしの挑戦状
たけしの挑戦状
1986年12月10日発売 価格5,300円(税別)

今や『伝説のクソゲー』として名高い『たけしの挑戦状』。
【ゲーム好きの人に100の質問】でも書きましたが、私はこのゲームをクソゲーとは思ってませんよ!
ものすっごい難しい、常人の発想ではクリア不可能なゲームだと思ってます。


**私とたけしの挑戦状

私が小学4~5生の時、近所のスーパー(小さなイオンのような所)のワゴンセールで
箱無し説明書無しの状態で100円で購入したのが出会いです。
今もまだ大切(?)に実家に保管してあります。
その当時は『クソゲー』という呼び名はまだなかったように思いますが、
すでに「クリア不可能なゲーム」として有名でした。
で、何を血迷ったか興味を持った私は購入し、プレイし、挫折し、放置しました。
たしか、通行人や主人公の奥さんと子供に殴り殺されてあきらめたんだったかな。
警察官(?)がすごく強かった気がします。

時は流れ高校生の時、クラスメイトとファミコンソフトの話になり、
クリアまでの一連の流れを聞いて唖然としました。
「2コンのマイクでカラオケを歌う」「現実時間で1時間放置する」などなど
今までのゲームの常識を超える攻略方法の数々。
そんなの分かるか! そりゃクリアできねーよ!
クラスメイトによると、攻略本もあるけどそれを見てもクリアできないらしいです。

そしてこのゲーム、なんと80万本も売れたそうです。
私みたいに中古で格安で買ったならまだしも、正規の値段の5,300円で買ってしまって
苦悩し涙を飲んだチビっ子たちが80万人もいたなんて。
しかも発売日が12月10日でクリスマスも近かったようなので、被害は甚大だったのではないかと思います。


**開発秘話

どうしてこんな超難解なゲームが生まれたのか…。
『ゲームセンター「CX」』で放送されたタイトーの開発者インタビューによると、
開発した人が真面目な人で、ビートたけしのアイデアを酒に酔って発言した内容まで逐一すべてメモし、
そのままゲームにしてしまったんだそうです。
おそらくその「開発した真面目な人」であろう、チーフプログラマの森永英一郎氏は
ビートたけしと新宿の有名ホテルの最上階で何度も頭を突き合わせて作りました。
大学ノート一杯にかかれた彼のアイディアはとても印象的でした。
こんなに難しくしたらゲームバランスが崩壊するという忠告にも耳を貸さず、
だたひたすら自分の世界を追い求めていく彼の姿勢は勉強になりました。

マイクロマウス工房-森永- 「自己紹介」 より)
と、自身のサイトで語っておられます。


**私の余談

うだつの上がらないサラリーマンが主人公だったり、
ただの通行人を殴ることができたり、ゲームオーバーの葬式のシーンといい、
その後の『北野映画』に通ずるバイオレンスで退廃的な世界観があるといえばあるかもしれません。
うーん、買いかぶり過ぎかな?
ちなみにバイオレンスな『北野映画』でいちばん印象深いのは『その男、凶暴につき』です。
日常の中で描かれる暴力シーンがとてもリアルで、シュールで怖かったので強烈に記憶に残っています。
あと、『BROTHER』はストーリがきっちりしていて普通に面白かったです。


**『クソゲー』と呼ばれる所以

森永氏はもちろん、ビートたけしも積極的にこのゲームの制作に参加していたようです。
ゲームに詰め込まれた彼の斬新なアイデアは、常人には非常に難解で理不尽ですが
『たけし(から)の挑戦状』というタイトルが、それをうまくフォローしているような気もします。
その理不尽さゆえに『クソゲー』呼ばわりされていますが、システム面では酷いバグもなく普通に遊べます。
さらに、2コンのマイクが使えない時の救済策も用意してあります。親切です。

私が考える『クソゲー』とは、

・ゲーム進行に支障が出るほどの致命的なバグや、不具合がある
・システムやメニューのインターフェイスが不親切
・制作側の投げやりで作った感じが伝わってくる ←いちばん重要ポイント

なので、その点を考慮してもやはりこのゲームは『クソゲー』ではないのです。
『超難解理不尽ゲーム』なのです。
でも、昨今の、システムやプログラムが致命的で『クソゲー』と呼ばれるゲームと違い、
親しみを込めて『クソゲー』と呼ばれている感じがしますね。


**たけしの挑戦状なリンク

*Wiiのバーチャルコンソールで配信という、タイトーと任天堂の狂気の沙汰
バーチャルコンソール たけしの挑戦状
リンク先の【「たけしの挑戦状」とは?】は必見。
丁寧で上手な紹介のせいで、なんだか面白そうなゲームに見えてくる。
これは購入してしまう人が多発して、20年以上の時を経て被害が拡大するのでは…!

*簡潔でわかりやすい攻略サイト
Adventure Island たけしの挑戦状
数年前にここを見てクリアしようと頑張ってみたけど、ハンググライダーで挫折。
でもいつか「こんな げーむに まじに なっちゃって どうするの」ってたけしに言われたい。


**たけしの挑戦状な動画

*クリアまでの一連の流れがわかる動画 YouTubeより (別ウインドウで開きます)
たけしの挑戦状最速クリア(バグなし)1/2
たけしの挑戦状最速クリア(バグなし)2/2
ハンググライダー上手いなあ…。宝の地図は、時間短縮のために
「水に浸けて5分~10分の間にマイクで叫ぶ」を採用しているようです。

*バグを利用した最短クリア動画 YouTubeより (別ウインドウで開きます)
たけしの挑戦状最速クリア(バグあり)
謎のじいさんから宝の地図をもらって捨て、じいさんを殴り殺し、
成田空港に向かうと起こるバグを利用したクリア動画。
動画後半はバグった画面を延々と進んで行きますが、何かの悪夢のよう。