8年前の夏。台風の後で荒れた九十 九里の沖で、波乗りをしていた。ワイプアウトした後、海底まで引きずりこまれた。普通ならボードの浮力でリーシュが、引っ張られ、海面に浮かび上がれるのだが、海底に沈んだまま。海面に出ると、ボードだけが、遥か先に浮かんでいるのが、見えた。命綱のリーシュが、外れた事に気付た。コンスタントに来る荒波に必死に立ち泳ぎするも、体力が持ちそうにない。幸い、100M位サイドに泳ぐと、テトラがあった。なんとか、テトラまで、泳ぎ、必死でよじ登ろうとしたが、表面にコケがついていて、滑って登れない。登ろうと、もがいていると、荒波にさらわれる。二回テトラから、波にさらわれ、最後のちからを振り絞って、テトラの上部に飛びついた。テトラの角柱に、両腕を回して抱きつく事に成功。ついに、波のこない天辺に辿り着けた。生きている事は、それだけで、素晴らしく、幸せな事。忘れてはいけない。