DS.21INFOで紹介されていた 、ダウン症者が主人公の小説「ダウン症のあるぼく」を読みました。

こちら、書評家の大森望氏が「日本SFの中軸を担うべき作家たち」12人の書き下ろし短 編を編んだSF作品集「NOVA」の第10弾。

NOVAシリーズは年2回、発行されていてこちらが最新刊でかつ最終巻になります。


この中の1篇として、木本雅彦氏による「ダウン症のあるぼく」が収められています。

木本氏は実際ダウン症児を育てている父親でもあります。



NOVA 10 ---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)/河出書房新社
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内容は、DS.21 INFOの説明がわかりやすいので、省きますが・・・


そう、主人公のぼくは近未来を生きるダウン症の青年です。

まるで、先日のIPS細胞でダウン症の治療が可能になったニュースを作者は執筆前に予測していたかのような前提となっております。

小説は、「特定の遺伝子の機能を抑える薬が作られ2年前からその薬が保険適用になり、ダウン症者の多くがその薬を服用している」前提で展開していきます。


それ故、内容はダウン症者の特徴、「言葉を操ることが苦手だったり、数字の概念が乏しかったり、また筋力が弱かったりなどは残しつつも、知的障害の部分はかなり改善されている主人公の設定となっております。


純粋に、例のIPS細胞のニュースが流れたとき、多くの親たちが「子供のダウン症は治したい。でも、それによって、今子供たちの持っている良い個性もなくなってしまうの?」と思ったことと推察します。

もしかしたら、ぼく のようになってくれるのかもと思います。


そして、実はこの小説には親が息子に対しれ持つ壮大な想いもこめられている作品です。


ダウン症児の親として、なかなか興味深く読めます。


そして、私が想うことは。。。この先、どんな薬がでてくるかはわからない。

薬ですべてが改善されるとも思えない。

ただ、息子がダウン症と言う体質をもち、それがまた社会に対して生きにくさを醸し出す一要因になっているかもしれないが、だがしかし。。。

親として、常に彼が自分の生きている意義を実感し、幸せさを実感できる人生を送れるよう努力したい。

それだけの事だと思う。



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