喫煙・飲酒を好むがん患者、別のがんの発症リスク5倍
(2015年9月7日 読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=123518
 
喫煙し、酒好きのがん患者が10年以内にたばこに関係する別のがんを発症するリスクは、喫煙も飲酒もしないがん患者より5倍高いとの論文を、大阪府立成人病センターなどのチームがまとめた。
論文が国際的ながん専門誌の電子版に掲載された。
 

喫煙や飲酒は様々ながんの原因になるが、一度がんになった後に別のがんを発症させる危険性も高めることを示した。同センターの田淵貴大医師(公衆衛生学)は「何度もがんで苦しみたくなければたばこは厳禁。酒はやめるか控えめに」と呼びかけている。
田淵医師らは、1985~2007年に同センターでがんと診断され、10年以内に転移や再発ではない別のがんを発症した1904人を分析。
まず、肺や食道、口腔こうくう、膵臓すいぞうなどのたばこ関連のがんを発症した1163人について、最初のがんが診断された時の喫煙や飲酒の習慣との関連を調べた。
その結果、発症リスクは、喫煙も飲酒もしない場合より、たばこを1日20本以上吸うと1・8倍、酒を1日2合以上飲むと2・4倍高くなった。両方がそろうと5倍に跳ね上がった
1日20本未満の喫煙でも1・5倍高かったが、飲酒量が2合未満では発症リスクは上がらなかった。
多く飲酒した場合のリスクが高いのは、たばこ関連のがんは飲酒が原因となるがんと共通するものが多く、飲み屋などで他人のたばこの煙を吸う機会が増えることも考えられるという。
また、たばこ関連以外を含む全てのがんの発症リスクは、たばこを1日20本以上、酒を1日2合以上の場合に3倍以上高かった。
田淵医師によると、たばこ関連のがんは全てのがんの約半数を占め、治りにくいがんが多い。田淵医師は「がんになった後でも、喫煙や飲酒をやめれば、別のがんの発症リスクを下げられるだろう」と話している。

 

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1度何らかのがんになった人というのは、おそらく、他の部位のがんにも“なりやすい”体質なのではないかと思うのですが・・・それでもなお喫煙習慣をやめない?

信じられないような話ですが、現実には、そういう人、多いんでしょうね・・・。

がんを宣告されて、つらい治療や手術を受けたのに! 相当大変な思いをしたにもかかわらず、それでもなお喫煙し続けていたら、こんなに危険なんです。

 

確かに今は、初期のがんなら治療で治せる時代になってきてはいます。しかし、次々とがんを発症するとなると、治療も追いつかなくなるでしょう。そうならないように、喫煙も受動喫煙も、避けたいものですね。

 

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