日本で「花粉症」といえば、その原因となるアレルゲンとして最もポピュラーなのが、「スギ花粉」である。2005年の春は、スギ花粉の飛散量が例年以上に多かったため、飛散時期の約2ヶ月間、花粉症患者にとっては大変辛い季節となった。

桜が散り、ゴールデンウィークが終わって、やっと花粉症患者にとっての「春」がやって来た・・・、と、思ったら?・・・意外にそうでもないらしい。

花粉症患者の集まっているWebサイト「あつまれ!花粉症の仲間たち  」では、「一旦おさまっていた症状が、ここへ来てまた出ているみたいだ」の声がチラホラあったため、6月に入って「緊急アンケート 」 を開始した。最初の5日間で、すでに130人以上の人が投票している。投票者の都道府県を見ると、日本中さまざまな地域に及んでいる。この現象は、特定の地域に限ったものではないようだ。

しかし、こんな時期にまさかスギ花粉が飛んでいるとも思えず・・・。イネ科雑草にアレルギーのある人ならともかく、“イネ科に関しては血液検査が陰性”という人でも、症状が出ているようだ。

2005年の花粉症は、いつもと違う!? ・・・もしかして、今後は毎年このようになってしまうのだろうか・・・、と考えると、憂鬱な気持ちにもなってしまう。梅雨に入れば少しはラクになるのでは?と梅雨入りを待ち望む人も少なからずいるようだ。