岡崎市葵桜の母インタビューはこちら | 東海愛知新聞『矢作に住んでみました』バックナンバーはコチラ

岡崎市葵桜の母 4冊目を2019年に出版

『平成の花咲か婆ばあさん奮闘記 葵桜と彼岸花の咲くふる里』 

スクリーンショット 2019-03-21 9.09.58
 

岡崎市が誇る早咲きの桜といえば「葵桜」

名鉄東岡崎駅から東へ1,2㎞ほど行った乙川河畔に咲く

86本の河津桜のことです。

その「葵桜」の提案者であり、立役者でもある三橋美千子先生が、

このたび4冊目の本を出版されました。

出版にはどのような経緯があったのか、お話を伺いました。

 

 

 

 

◆葵桜の根元に拡がる彼岸花 

スクリーンショット 2019-03-21 9.05.21
 

三田村:今年も見事な葵桜ですね。毎年私たちの目を楽しませていただきありがとうございます。三橋先生にとっては4冊目となる、『平成の花咲か婆ばあさん奮闘記 葵桜と彼岸花の咲くふる里』を出版されたそうですが、その経緯を教えていただけますか。

 

 

 

三橋先生:今まで葵桜のことは書いてきたけれど、彼岸花のこと※は書いていなかったので、みんなに書いた方がいいと言われて書き始めたの。

ところが、12月に入院、手術をすることになり、300ページあったものを、急遽彼岸花のところだけ抜き出して作ったものなんですよ。


毎年秋になると、葵桜の根元に彼岸花が咲き揃い河畔が真っ赤に染まる風景のこと。色は赤の他に白、黄色、ピンクなど25種類の彼岸花を見ることができる。

 

 

三田村:このタイミングで本を出そうと思ったきっかけを教えてください。

 

 

三橋先生:2月に80歳の大台にのりました。傘寿記念の出版も兼ねています。それに、昨年の12月には入院手術を経験し、この先いつ何が起きるやもしれません。今書いておかないと彼岸花のことを忘れ去られてしまう、全て行政がやったことにされてしまう。そう思い1年かけて書き上げました。

 

 

三田村:お元気そうにお見受けしますが、まだ退院されてから日が浅いのですね。

 

 

三橋先生:そうなんですよ。1月に退院しました。

 

 

人と人とのご縁が花開く活動へ 
 

スクリーンショット 2019-03-21 9.06.28
 

三田村:そして、そんな三橋先生を支えてくださる皆様の協力がすごいですね。

 

 

三橋先生:草を取って、みんなが綺麗にしてくれています。綺麗にしておかないとダメなのよ。

おかげさまで岡崎の百景に選ばれました。投票で20景にも入りました。これもみんなが投票してくれたおかげです。昔はこの場所も草がぼうぼうに生えていてね、背丈が1m以上もあってゴミもいっぱいだったから、私なんかガードレールより向こうへは入ったことがなかったの。 

スクリーンショット 2019-03-21 9.17.16
 

 

 

三田村:本を読ませていただきましたが、皆さんとても楽しそうに活動をされていますね。

 

 

三橋先生:彼岸花の球根も、あっという間に集まっちゃってね。これ以上増やすと増えすぎちゃうからやめようっていうぐらい集まったの。

私は昔から人脈をとても大切にしてきたの。1015年会っていない人でも年賀状を出し続ける以上は気持ちがつながっているということ。たかが年賀状、されど年賀状ですよ。何かをやるときは人脈がとても重要なの。私は35歳から天馬通りで「岡崎きもの総合学園」をしていましたから、大勢の卒業生がいます。人集めにはあまり苦労しませんでした。

 

 

 

三田村:長い間活動をされてきて、今1番印象に残っていることはなんでしょうか。

 

 

 

三橋先生:そうねぇ、やはり行政とのやりとりかしらね。桜を植えたいと申請してから許可が下りるまでどれほど大変だったか。1番印象に残っているわね。

 

それ以外は、みんなと楽しくやってきたわ。それに、桜の成長を見ることがとても楽しみだったの。このフリーマーケットもずいぶん役に立ったのよ。今回でもう終わるつもりだけれど。 

スクリーンショット 2019-03-22 11.58.28
 

 

 

三田村:フリーマーケットを楽しみに来る人も多いと思うのですが、いかがでしょうか。

 

 

三橋先生:今年の秋からは、隣で出店している方々にこの場所も貸そうと思っています。私はみんなからもらったものは捨てられないの。隣の人もそのまま置いておいてくださればいいとおっしゃってくれているのでそうさせていただこうかと思っています。

 

 

三田村:でも、ここに三橋先生が座っていないと、寂しがる方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

三橋先生:そうなの。それが困っちゃうところなんだけどね。元気な限りは少しでも顔を出すつもりでいます。

 

 

 

三田村:今日はお忙しいところ、インタビューにお答えいただきありがとうございました。

 

 

 

三橋先生:こちらこそ。また桜と彼岸花を見にいらしてくださいね。

 

 

 

 

つい最近まで、入院されていたとは思えない若さの三橋先生。気取らないお人柄が笑顔にあふれていらっしゃいます。大きな目標を次々と達成されてきたポイントは、三橋先生の情熱と、人脈を大切に思う気持ちだったのではないでしょうか。人は1人では生きてゆけません。けれども、ひとりひとりが集まればこんなに大きなこともできるのです。

本を残していただくことはありがたいことです。この先10年後も20年後も本を通して新たな人と出逢うことができます。三橋先生の本が1人でも多くの人の目にとまりますよう、心から願ってやみません。

 

 

 

⬜︎三橋美千子先生著書紹介

1998年 エッセー集『大いなる遺産』出版

2005年 実録『葵桜誕生秘話』出版

2008年 エッセー集『人生賛歌』出版

2019年 実録『葵桜と彼岸花の咲くふる里』出版

 

◆連絡先 

三橋美千子先生 0564-23-9511

 

本の購入は直接上記連絡先までどうぞ。

また、春と秋のフリーマーケットにて販売しています。

 

 

 

愛知県岡崎市の河津桜 見どころとアクセスはこちら

http://chiharu31800.blog.jp/archives/16697816.ht

 


 

 

 

最寄り駅は名鉄東岡崎駅です。

⬜︎徒歩の場合

名鉄東岡崎駅北口より東へ約15~20分(1,2キロ)です。

⬜︎名鉄バスをご利用の場合

名鉄東岡崎駅9番乗り口JR岡崎駅前行き→「竜美丘会館前」下車(約5分)

 

※現地に駐車場はありません。路上駐車は近隣にお住いの方々への迷惑となりますので、ご遠慮ください。お越しの際は公共機関のご利用をお願いいたします。

 

 

 

ライター:三田村ちはる

カメラマン:Jyunji Sakamoto

                  miina

 

※この記事は三橋先生の了解をいただき掲載させていただきております。