斎宮女御以外はソーシャルディスタンス

と無縁な『三十六歌仙図屏風』

 

いつもご覧くださる皆様、

 

本当にありがとうございます。

 

心から感謝を致します。

 

皆様に良い事がたくさんありますように!

 

 

たまたま、調べていることがあって

 

『三十六歌仙図屏風』を見ることがありました。

 

尾形光琳作と酒井抱一作のものです。

 

尾形光琳作のものは、

 

愛知県小牧市にあるメナード美術館蔵のものです。

 

 

 
酒井抱一のものは
 
アメリカのフリーア美術館蔵のものです。
 
画像は、
 
大日本印刷が公開しているサイトからの引用です。
 
 
このような絵を見ると、
 
思わず本当に36人いるのか
 
と数えてしまいますが、
 
何度数えても35人しかいません。
 
誰かがいないかというと、
 
斎宮女御徽子女王です。
 
これは京都にある
 
龍安寺の石庭にある石のごとく、
 
石1つは心の目で見る
 
というものかと思いましたが、
 
そうではないようです。
 
彼女は重明親王(醍醐天皇の孫)の娘で
 
村上天皇の女御という、
 
きわめて身分が高い女性ですので、
 
右上にある白い几帳の中にいるとのことです。
 
と、以前ならこういうオーソドックスな見方をしますが、
 
今は、この絵を再現しようとしても
 
これだけ密になっているとできないだろうな
 
と思っています。
 
斎宮女御以外は
 
ソーシャルディスタンスとは無縁で、
 
左下から中央にかけて人が密集しています。
 
ただ、この絵の面白さは、
 
時代も身分も異なる歌人たちを
 
1つの絵に入れるということでしょうね。
 
そして、もし自分が絵師で付け足せるのならば、
 
こちらに背を向けるか、
 
歌人たちに向かって
 
少し離れたところで斜めに座る、
 
選者の藤原公任の姿を入れたら
 
もっと面白くなると思いました。
 

 

このことが

どなたかのお役にたちますように!

この世に本当の偶然はありません。

全ては必要だから起こっています。

ご縁がなければ出会えないように

なっています。

そういうあなたとご縁があったからこそ、

本日、

このブログで出会うことができました。

ここまでご覧くださり、

本当にありがとうございました。

皆様にとって良き日、

良き時間でありますように!

合掌