「~ください」を韓国語では「~チュセヨ」と言います。

飲食店でお水が欲しければ「ムル(水) チュセヨ」と言えばお水が出て来るし、お箸が欲しければ「チョッカラ(お箸)チュセヨ」と言えばお箸が出てきます。


物をもらう時だけでなく、何かをして欲しい時も「~ヂュセヨ」と使います。日本語の「~(して)ください」と同じ感覚ですね。


えっ?ちょっと待ってください。韓国語の挨拶「アンニョンハセヨ」は「安寧にしてください」と言う意味だと以前書きましたよね。「ヂュセヨ」が「ください」なら「安寧にしてください」は「アンニョン ヘ ヂュセヨ」ではないのですか?


はい。実は「ハセヨ」の「セヨ」も「ヂュセヨ」の「セヨ」も同じもので、尊敬語を作る時に動詞や形容詞・形容動詞につけるシ(ウシ)と言う語があるのですが、これを用言化させたものがセで、さらにそこに丁寧語尾のヨをつけた形です。


整理します。

ハダ(する)+シ(尊敬)→連用形に→ハ+セ→丁寧語尾をつける→ハ+セ+ヨ

チュダ+シ(尊敬)→連用形に→チュ+セ→丁寧語尾をつける→チュ+セ+ヨ


だから、ハセヨは丁寧な尊敬の命令形で「してください」と言う意味になります。


では「チュダ」はどういう意味なんでしょう?

「チュダ」は「~してやる・~してくれる」と言う意味の単語です。

それが丁寧な尊敬形になるので「~してください」と言う意味になります。

「ヂュセヨ」は依頼であって命令形ではありません。


では、どう使い分ければ良いのか?

私の為に、あなたが」と言う時は「~ヂュセヨ

あなたの為に、あなたが」と言う時は「~ハセヨ」を使う事になります。


「チュダ」は「~してやる」「~してくれる」と言う日本語で言うと真逆の両方に使うので、慣れるまでは戸惑いますが、慣れてくるとラクチンな事が判ってきます。


「本を読んでください」も「本を読んで差し上げます」も

「チェグル イルゴ ヂュセヨ」

もっとも、読んであげると言う時は「自分で自分に尊敬」は変なので尊敬の「シ」は抜いて

「チェグル イルゴ ヂョヨ」と言うことになります。


アムトゥン(ともかく)

私の為に、あなたが」と言う時は「~ヂュセヨ

あなたの為に、あなたが」と言う時は「~ハセヨ

と覚えてください。