完全なる妄想小説ww | お笑い充日記

お笑い充日記

お笑いやリアルな事に対して書いとりますヽ(´▽`)/

 
「別れよう。」
京都デートの帰り道、私は消え入りそうな声でそう言った。
「…なんで?」
彼は少し怪訝な顔をした。
「好きな人が出来てん。…ごめん。」
「俺は…2番目?」
「…うん。好きやけど、こんな中途半端な気持ちじゃ、付き合えない。」
「そっか…分かった。」
彼の顔がみるみる悲しみの色に染まって、私は顔を背けてしまった。
「1つだけ、エエかな?行きたい所あんねん。」
「うん…。」
「ありがとう。ついて来て。」
そう言って歩き出した彼の背中は、いつものすっと伸びた高くて細長い背中でなく、小さくて今にも崩れてしまいそうな背中だった。
10分ほど歩くと、彼はお寺の前で止まった。
「ここ?」
「うん。」
本堂の方に歩き、お賽銭を入れ彼は静かに手を合わせ目を閉じた。
私も同じようにして、手を合わせ目を閉じた。
薄く目を開けて、ちらっと彼を見る。
目を閉じた彼の顔はとても麗しく、私は見とれてしまった。
「…どうしたん?」
「あ…いや…何でもない。」
「そう?…じゃ、もうすぐ日も暮れるから帰ろか。」
「…うん…。」
彼は私の家の前まで送り届けてくれた。
「送ってくれてありがとう。」
「かまへんよ。女の子危ない目に合わせたらアカンからな。」
そうだ…もう彼女じゃないんだ…。
「あの…。」
「ん?」
「お寺で…何願ったん?」
そう聞くと、彼はフッ…と笑った。
「お前と、お前の好きな人が幸せでいられますように…て願った。」
「えっ…。」
「お前の幸せが、俺の幸せ。ベタやけどホンマにそう思てる。」
「…。」
「今日はお疲れ。ほなな。」
寂しげに彼は笑って去っていった。
家に入り、部屋のドアを閉じた瞬間、今まで堪えていた涙が一気に込み上げ、枕に顔を押し付けて泣いた。
私は逃げたんだ。好きな人が出来たなんて嘘ついて。本当は夢を追う彼にとって、私が重荷になりそうで恐かった。でもそんな事を言ったら、彼はきっと笑って大丈夫って言うはずだ。そのせいで、もし彼が夢を追う事が出来なくなったら…なんて考えたくなかった。だから、別れようと決めた。
その日は一晩中泣いた。
 
彼と別れて3年が経った。
私は大学に近いアパートで1人暮らしをしていた。
何気なくつけたテレビに彼と、彼が仲良かった同級生が映っていた。
彼は夢を叶えて芸人になった。同級生は彼の相方になっていた。
コンビ名を見て、私はハッとした。
あの日に行ったお寺が頭をよぎった。
そのお寺の名前は…『廬山寺』だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(`・ω・)ドヤァww
指痛い…。
ロザンの由来がこんなんなら、ちょっとカッコいいなぁ…と思って書いてみた。(実際の由来は全然ちゃうけどww)
「彼」でまとめるの大変やわww
しかも最後の最後まで女の子の名前が思い付かず仕舞いww
そして駄文(/ω\;)ガビン
 
 
 
あ、名前変えたよww←